ツキノワグマ

2015年のツキノワグマに関する主なニュース

<12月>

「また春に…」 和歌山公園動物園のツキノワグマが冬眠 (2015年12月4日 産経WEST)

和歌山市の和歌山公園動物園で飼育されているメスのツキノワグマで同園の園長を務める「ベニー」が28日、冬眠に入った。
目覚めるのは来年3月下旬ごろになるという。
ベニーは同園100周年記念事業の“園長選挙”で今年7月に園長に就任。
推定22歳で人間では90歳以上と高齢のため、例年よりも1週間早く眠りについた。
ベニーは多くの来園客に見守られながら屋内の熊舎内に移動。
飼育員が準備したワラなどを敷いた寝床にもぐり込むと、ワラを寄せ集めて丸くなった。
冬眠期間中には、2日に1回、サツマイモやバナナなどが与えられるという。
同園担当者は「来春も元気に起きてくるベニーを見に来てほしい」と話した。



30キロの雄がわなにかかる 高野の山中 /和歌山 (2015年12月4日 西日本新聞)

高野町の山中で2日、熊1頭がイノシシなどを捕らえるくくりわなにかかっているのを住民が見つけ、県に通報した。
野生動物保護管理事務所関西分室(神戸市)の職員が調べたところ、
2〜3歳のツキノワグマの雄で、体長97センチ、体重約30キロ。
麻酔をかけ、おりに収容後、山中に放した。
県によると、県内で今年捕獲されたツキノワグマは3頭目。
いずれもイノシシなど用のわなに偶然かかり、全て放獣された。



<11月>

事務所にクマ侵入、3時間居座る 福島・本宮 (2015年11月27日 西日本新聞)

27日午前6時半ごろ、福島県本宮市荒井の建築資材卸売会社の敷地内で、男性社員がクマを発見し110番した。
クマは事務所に侵入し、壁に穴を開けるなど室内を荒らした。
約3時間後、駆け付けた県鳥獣保護センターの職員らが麻酔銃を撃ち、捕獲した。
けが人はいない。
郡山北署や本宮市によると、捕獲されたのは雌のツキノワグマで、体長約1メートル、体重は約100キロ。
その後、市内の山奥に放された。
同社社員の添田盛光さん(53)は「興奮したクマを見て驚いた。パソコンなど貴重品が壊されなくて何よりだった」と話した。
現場はJR東北線五百川駅から西に約1・7キロの住宅地。



周南の山林で捕獲相次ぐ イノシシ用わなに /山口 (2015年11月24日 毎日新聞)

22日午前8時ごろ、周南市大道理の山林で、イノシシ用の箱わなに、
雌の成獣のツキノワグマ(全長130センチ、体重85キロ)が捕獲されているのを、
わなを仕掛けた地元猟友会の会員が見つけた。
市と県などが協議し、殺処分した。
県自然保護課によると今年度の殺処分は8頭目。

また、24日午前6時40分ごろ、周南市鹿野下の山林でイノシシ用の箱わなに
雌の成獣のツキノワグマ(全長130センチ、体重59キロ)と雌の子グマ(全長83センチ、体重21キロ)が
捕獲されているのを地元猟友会の会員が発見。
市と県などが協議し、学習放獣した。



屋根の上にクマ! 金網こじ開け脱走 沖縄こどもの国 (2015年11月11日 沖縄タイムス)

沖縄こどもの国で飼育されているツキノワグマの雌の3歳の成獣、
美月が今月7日に展示場をよじ登り、屋根部分のフェンスを歯でこじ開けて、
一時脱走していたことが10日、分かった。
来園者が展示場外の屋根を歩いているのを発見し、午前11時45分に飼育員に連絡し、5分後に取り押さえられた。

美月は7月に長崎県の動物園から導入した。
導入時の体長は約120センチ、体重54キロ。
同園によると通常、人と出合うと逃げ出すが、出合い頭では襲う危険性もある。
同園によると、美月は先月5日昼にも飼育係が出入りする入り口上部のフェンスのつなぎ目を前脚で揺らして
こじ開け脱走しているのを飼育員が発見、10分後に取り押さえられており、園の管理体制が問われることになりそうだ。

同園は先月こじ開けられた場所を補修し、よじ登れないようベニヤ板を張り付けていたが、
今回は入り口から離れた展示場のフェンスだった。
担当者は「展示場のフェンスをこじ開けるには手足を使わねばならないが、
そうなると体重を支えられずに落下すると見ていた。口で開けるのは想定外だった」としている。



冬眠前のクマにご用心 ドングリ豊作で出没減予測も…油断大敵 兵庫 (2015年11月5日 産経WEST)

秋になり、冬眠を控えたツキノワグマが餌を求めて動き回る時期になった。
県によると、今秋は餌のドングリ類が豊作で、これまでの目撃情報は昨年を下回っている。
ただ、近年もクマに襲われて負傷する被害は発生しており、
県は、紅葉シーズンで山に入る際の注意を呼びかけている。

県によると、今年4〜9月のツキノワグマの目撃や痕跡の情報は337件。
過去5年で2番目に少なく、前年同期より約130件減少した。
また、クマ出没の目安になるドングリ類を9月3〜16日に調査したところ、
ブナ、コナラ、ミズナラともに結実状況がよく「豊作」。
県は、クマが人里に大量に出没するほど餌が不足している状況にはないと分析している。

しかし、油断は禁物だという。
県内ではツキノワグマの狩猟が禁止されていることもあり、
17年に約250頭だった推定生息数は26年に約800頭に増加。
人が襲われてけがするケースが8年度以降で16件発生し、最近では23年度に2件の被害が起きている。

クマの活動は9〜11月に活発化するため、県は、不要な柿の木は伐採する
▽果樹園に電気さくを設置する▽生ゴミを屋外に置かない−などを呼びかけ。
冬眠に入る12月中旬ごろまで注意が必要という。

県の担当者らは「数字は未確定だが、10月の目撃数は前年同期より減るものの、9月よりは増える見込み。
ハイキングなどで山に入るときには、音でクマを近づけさせないように、ラジオや鈴を携帯するなどしてほしい」と話している。



<10月>

クマ無許可飼育:前議長、罰金納付 村上 /新潟 (2015年10月23日 毎日新聞)

ツキノワグマ5頭を無許可で飼育していたとして、
動物愛護法違反の罪に問われた村上市大毎の板垣一徳・前市議長(72)と長男が22日、
村上簡裁の略式命令に従い、それぞれ罰金20万円と同10万円を納付した。

板垣前議長らは4?6月、知事の許可を得ずにクマ5頭を自宅近くの小屋で飼育したとして、
今月8日に動物愛護法違反の罪で略式起訴され、同15日付で略式命令が出ていた。
現在、5頭のうち2頭は県外の施設に引き取られ、残り3頭は知事の許可を得て飼育しているという。



クマ、九州は絶滅のはずでは…福岡・佐賀県境で目撃情報 (2015年10月19日 毎日新聞)

福岡、佐賀県境の脊振(せふり)山系で17日から18日にかけ、
登山者から「クマのような動物を見た」という目撃情報が両県警に寄せられた。
九州では野生のクマは絶滅したとされているが、両県警は万が一に備えて注意を呼びかけている。

両県警によると、目撃場所は佐賀県神埼市の脊振山(1055メートル)山頂の
西側約4キロと約2キロの地点で、九州自然歩道上。
計3人が目撃し、「体長約1メートルのクマみたいな動物が走って逃げるのを見た」
「茂みから出てきた。立っていたようだった」などと通報した。

九州では1957年に大分、宮崎県境の山中でツキノワグマの子グマの死体が見つかったのを最後に、
野生のクマは未確認。
生息が確認されれば、半世紀ぶりとなる。

ただ、専門家の見方は慎重だ。日本クマネットワーク会員の栗原智昭さんは
「豊富な落葉広葉樹林がないとツキノワグマは繁殖できず、脊振山は生息に適していない。野生のクマとは思えない」。
九州の外から持ち込まれた可能性もあると指摘している。



クマ対策:県が冊子 遭遇時の対応や捕獲手順 /石川 (2015年10月15日 毎日新聞)

県内で出没が相次いでいるツキノワグマについて、
県は遭遇した際の対応や捕獲の手順をまとめたマニュアル冊子「里山周辺クマ対策マニュアル」を作成した。
昨年までクマの目撃件数は3年連続増加しており、県は改めて警戒するよう呼びかけている。

マニュアルは、(1)ツキノワグマの生態(2)被害対策(3)捕獲の3章立てとなっている。
(1)では、雑食性であることや12月から翌年4月まで冬眠することなどを説明。
(2)で出没を防ぐ対策として、生ゴミを放置しないことや、クマが好物の蜂蜜がある蜂の巣を除去することなどを挙げた。
出没時に市町長を経て、警察や猟師に情報を伝える連絡ルート表も掲載した。

(3)では、捕獲用おりの設置場所に見通しの良い森林内などを挙げ、
民家から100メートル内には設置しないよう注意点を記した。

県内では2004年にクマが大量出没し、1006件の目撃があった。
11年には60件にまで減ったが、その後上昇に転じ、12年126件
▽13年147件▽14年256件??と3年連続で増えた。
今年は1〜9月で166件の目撃があり、2件の人身被害も起きた。



ツキノワグマ ドングリ豊作でも出没注意 兵庫 (2015年10月14日 神戸新聞)

ツキノワグマが食べるドングリ類が、今秋は全体的に豊作であることが、
兵庫県森林動物研究センターの調べで分かった。
2015年度のクマの目撃情報は例年より少ないが、生息数は増えていると推定され、
同センターは「過去には豊作でも凶作年より出没が増えたこともあるので注意してほしい」とする。

ブナ、コナラ、ミズナラの3種を9月3〜16日に調査。
但馬や丹波地域などは大量に結実している場所が多く、西播磨地域の山間部でも平年並みだった。

同センターによると、目撃・痕跡情報は4〜8月で287件。
過去3年の同期比で最も少ない。
しかしドングリの実りは地域差があるため、場所によってはクマが人里に現れる可能性もあるという。

同センターは、出没地域では、夕方から朝の外出に注意する
▽カキの実を早めに収穫する▽果樹園に電気柵を設置する
▽クマを引き寄せる生ごみを屋外に置かない−などと促している。



秋のツキノワグマ予測 人里への出没「少なそう」 長野 (2015年10月1日 産経ニュース)

県は30日、この秋のツキノワグマの出没予測を発表した。
餌となるドングリなどの堅果類の豊凶調査に基づいた予測は、
「集落内でクマと遭遇する危険性は少なくなると推測される」という判断を示した。
昨年は過去2番目に多い目撃情報があり、人身被害は過去最多を記録しただけに、関係者も胸をなで下ろしている。
ただ、キノコ狩りやクリ拾いのシーズンを迎えて、県林務部は
「山に入る機会も増えることから、その際は複数で行動したり、クマ除けの鈴を付けたりするなど、
十分な注意を払ってほしい」と呼びかけている。

◆餌のドングリなど豊富
この時期のクマは、冬眠に備えて山にある堅果類を食いだめすることから、
凶作の年は餌を求めて人里に現れることが多くなる。
豊凶調査によると、ブナとクリが平年並みから豊作となり、ナラ類もほぼ平年並みの水準とみられる。
同部は「地域的なばらつきはみられるものの、半数近くの木に結実がみられる状況」としている。

このため、全県的にはクマが人里に出没する可能性は低いとみられるが、
「ナラ類の結実が悪い場所がある北アルプス地域では、里山のクリなどを求めてクマが移動し、
林の入り口部分では出没する可能性がある」と同部。
また、昨年の餌不足の反動から妊娠可能個体も多く、
冬眠を終えた来年春には子連れの雌との遭遇に注意が必要としている。

同部によると、クマは4年周期で人里への出没が増える。
4月から12月までの目撃件数は、平成18年が過去最多の4546件に上り、
その4年後の22年は2575件だった。
さらに4年後の昨年は、ブナが凶作、クリが不作で山に餌が少なかったことから、目撃情報が急増。
前年の2・7倍に達する2843件の目撃情報が寄せられた。
大量出没した年は人身被害も多く、26年の被害は31件、32人に上り、18年の16件、18人を大きく上回った。

◆すでにピーク過ぎたか
大量に出没した年の前後は、目撃情報も1000件から1600件程度で、
今年も8月までの累計で1007件となっており、人身被害も5件、5人にとどまっている。
山に餌が豊富な状況だとすれば、秋の出没はすでにピークを過ぎている可能性もある。

同部は「県内の森林にはどこにもクマがいることを忘れないでほしい。
また、人里で餌を覚えたクマは出没を繰り返すので、不要なカキなどの果実や野菜、生ごみなどは放置せず、
適切に処理してほしい」と話している。



<9月>

野生動物の保護進める地域で台湾ツキノワグマの母子確認 成果現れる (2015年9月21日 フォーカス台湾)

林務局嘉義林区管理処は21日、野生動物の保護活動を進めている南部・鹿林山の山林部で、
めったに見られない野生のタイワンツキノワグマのメス1頭とその子供2頭の姿を映像で捉えたと明らかにした。
同処はこれまでの取り組みの成果だとしている。

嘉義県と南投県にまたがる同地は2000年に「鹿林山野生動物重要棲息環境」とされ、
野生動物に関する調査が行われてきた。
これまでに記録されたのはクマタカやアリサンサンショウウオなど保護対象になっている動物36種を含む計123種。
過去2年間にはタイワンツキノワグマのほかに、タイワンカモシカ、キエリテンなどの姿も捉えられている。



クマ被害防ぎ共生 益田で20日にシンポ (2015年9月16日 読売新聞)

ツキノワグマの活動が活発化するシーズンを前に、人とクマとの共生をテーマにしたシンポジウムが20日、
益田市匹見町の匹見タウンホールで開かれる。生息数や生息域が拡大しているため、
クマを巡るトラブルが増えており、クマが多く生息する地域の実態を踏まえて広く対策を考える。

県内では2014年度、クマの目撃数が747件、捕獲数128頭で、過去5年間でともに10年度に次ぐ多さだった。
今年度の目撃数は7月末現在で326件と平年並みだが、近年、捕獲数が増加傾向にある。
出合い頭による人的被害も年に1件ほど起きている。

西中国山地のツキノワグマは、環境省のレッドデータで「絶滅の恐れがある地域個体群」に指定されている。
狩猟は1994年から禁止されており、生息数(推定)は98、99年度が約280〜680頭だったが、
2009、10年度には約450〜1290頭に増えたとみられる。

生息域も拡大しており、餌を求めて人家近くで目撃されるケースが相次いでいる。
人的な被害や農作物の被害などを懸念して殺処分を求める住民の声は根強い。
保護施策を講じる行政側、クマの保護を求める団体、市民らとの間で考え方が違うのが実情だ。

そこで、クマがもたらす問題などについて各者の共通理解が深まるように、
県などが生息地でのシンポジウムを企画した。
長野県で取られている対策や地元の取り組みなど事例報告のほか、「保護と防除と狩猟の今後」と題して討議する。
前日の19日には生態などを知るフィールドツアーも計画している。

県西部農林振興センター益田事務所の大谷浩章・鳥獣対策専門員はクマ対策について、
「出没の予兆を見つければ、栗や柿などの誘因物を撤去したり、電気柵で囲ったりして、
その場に執着させない対策が必要だ」と指摘する。
大谷専門員は「クマに対する正しい知識を身に付けてほしい」と参加を呼びかけている。



絶滅恐れ山中へ放獣 (2015年9月10日 神奈川タウンニュース)

神奈川県内で約40頭しか生息数がないツキノワグマが先ごろ、
牧野地区の山中に設置された「くくりわな」に誤ってかかってしまったため、相模原市内の山中に放獣された。
絶滅の恐れがあるツキノワグマだが、今年度の目撃情報は昨年度のペースを上回っており、
市は地域住民に対して警戒を促している。

イノシシの捕獲用に設置された「くくりわな」にかかっているツキノワグマが確認されたのは8月26日の午前11時過ぎ。
仕掛けた住民が気付き、県に連絡した。
県によると、捕獲されたのは体長約140cm、60〜70kgで、オスの若い成獣だという。
同日午後7時過ぎに市内の山中に放獣された。

ツキノワグマは全身が黒く、胸に三日月形の白斑があるのが特徴。
絶滅の恐れがある野生動植物を公表している「神奈川県レッドデータ生物調査報告書2006」の中でも
「絶滅の危機に瀕している種」とされる「絶滅危惧I類」に位置付けられている。
県内では丹沢山地にのみ生息しており、相模原市緑区をはじめ、清川村や山北町などで多く目撃されている。
全国的に個体数が減少しているが、国が鳥獣保護管理法で定める「狩猟鳥獣」に含まれているため、
狩猟することは禁止されていない。
県央地域県政総合センター環境部環境調整課によると、
「県内でのツキノワグマの生息数は約40頭と非常に少ないため、県として現在は狩猟を自粛している」という。

区内で目撃相次ぐ
ツキノワグマと思われるクマの目撃が区内で相次いでおり、今回の錯誤捕獲を除き、今年度ですでに7件も起きている。
昨年度同時期(4?8月)の5件を上回っており、出没のピークは栄養を蓄える秋とされているため、
農作物の出来次第では、いっそう増加することも懸念される。
市は「見かけた場合はすぐに津久井警察署または津久井地域環境課までご連絡ください」と呼びかけている。



活動活発化 クマに注意 県「鈴携帯など防護策を」 (2015年9月9日 東京新聞)

県内山間部を中心にツキノワグマの活動が活発化している。
今年は人が襲われる被害が三件発生。
目撃情報も四月から七月末までに前年同期比十九件増の二百九十三件が各市町村に寄せられている。
県によると、山の中などクマの生息域に人が入り込むことによる被害が目立つという。
秋のキノコ狩りやハイキングで入山者が増えることから、
県ではクマよけの鈴を携帯するなどの防護策をとるよう呼び掛けている。

県内で人がクマに襲われる被害は過去五年間で二十三件。
二〇一二年には七件、一三年には二件、一四年に四件発生している。
今年は六月に二件、八月に一件発生。現場はみなかみ町粟沢、沼田市利根町、片品村花咲の山の中で、
登山帰りや草刈り中の人が襲われ、重軽傷を負った。
県自然環境課によると、ツキノワグマは冬眠を前にした秋に食欲旺盛となり、果実や木の実を求めて行動範囲が広がる。
県内の山間部に生息するツキノワグマは約千頭とみられ、
体長は大きいクマで一四〇センチ、体重は一〇〇キロ程度になるという。
県鳥獣被害対策支援センターによると、クマの出没に大きく影響するのがブナの実など餌となる木の実の豊凶。
ここ数年は隔年現象を繰り返し、一昨年は豊作、昨年は不作で、今年は豊作の順番になる。
豊作であればクマが果樹や柿の実を求めて山里に姿を見せるケースは少なくなるという。
しかし、秋の行楽シーズンで入山は今後、増えることが予想されるので、
県自然環境課の担当者は「クマの生活するエリアに入山することは危険が伴う」と強調。
「現実にクマに遭ったら、クマを刺激することになるので走って逃げないことが重要だ」と指摘する。
県では、入山する際の対策として、クマよけの鈴やラジオなど音の出るものを携帯する、
薄暗い朝夕などクマの活動が活発になる時間帯の行動は避ける、
クマを誘引する残飯などは残さないことなどを訴えている。 



東京都・多摩動物公園に来園したツキノワグマのその後 (2015年9月4日 マイナビニュース)

多摩動物公園(東京都日野市)はこのほど、同園公式Webサイトにて、
上野動物園より来園した2頭のツキノワグマの様子を紹介した。
警戒心が強かったメスの「タロコ」も徐々に慣れてきている

今年4月20日に上野動物園から同園にやってきた、ツキノワグマのオス「ソウ」とメス「タロコ」。
「ソウ」を運動場に出す際は、室内への扉を開けておき、自由に出入りできるようにしておいたが、
今では扉を閉めても無事に展示できるようになった。
問題はメスの「タロコ」で、6月に入っても彼女の警戒心が弱まる気配がない。
そこで、まずは室内の部屋と部屋を自由に行き来させることにした。
「タロコ」のいる部屋から通路に出る扉を開き、通路を介して入れる隣の部屋の扉も開放した。

日中に飼育係が見に行くと、警戒した「タロコ」は壁に向かってジャンプを始めることもあったが、
夜間も部屋と部屋の移動ができるようにしておくと、室内なら落ち着いて行動できるようになってきたようだった。
そこで、休園日に運動場へ出してみることにした。
運動場に出した初日、飼育係がいると外に出て来ないので、しばらくクマ舎から離れ、
数時間後に戻ってみると、運動場への出入口付近に置いたえさがなくなっていた。
その次の休園日も運動場に出してみると、室内から出て来てはすぐに戻るという動きを30分くらい繰り返したという。

その後、開園日も「ソウ」と交替で外に出すようにしたところ、当初は外に出すのに30分以上かかることもあったが、
7月10日頃になるとスムーズに入れ替えができるように。
その後は連日30度を超える暑い日が続き、「ソウ」と入れ替えで外に出た
「タロコ」は一目散にプールに入るようになった。
まだしばらくは、2頭を交替で運動場に出す予定となる。
運動場に出ている個体については掲示を確認のこと。

ツキノワグマの運動場には穴の開いたブイが置いてあり、中にはペレットや殻つき落花生が入っている。
この装置を、「ソウ」も「タロコ」も迷うことなく利用し、中味を出して食べている。
ただし、ブイを持ち上げるしぐさには微妙な差があり、
「ソウ」はブイを壁や組まれている木などに押さえつけて使っているが、「タロコ」は壁などにもたれながら、
万歳をするようにブイを持ち上げて利用している。
「ソウ」も「タロコ」も少しずつ運動場にも慣れ、個性が現れ始めている様子がうかがわれるとのこと。

ツキノワグマのタロコ



県、西南濃でクマ調査へ 放獣騒動受け生息数把握 (2015年9月3日 岐阜新聞)

三重県の放したツキノワグマが養老山地の県境付近に出没していた問題を受け、
岐阜県は年内にも西南濃地域の山林でクマの生息数調査に乗り出す。
一連の騒動で、これまで生息を確認していなかった西南濃地域にもクマの生息域が広がっており、
9月の県議会定例会に調査費370万円を提案する。

調査では、動物の動きに応じて録画するカメラを養老郡養老町や大垣市上石津町の山中に20〜30カ所設置。
カメラの映像を基に、クマの生息数や行動範囲を割り出す。
問題になったクマは、大垣市上石津町や養老郡養老町、三重県いなべ市の山中を行動範囲にしていた。
三重県は8月中旬からクマの位置情報の提供を終了したが、現在も居着いているとみられる。

岐阜県によると、これまで西南濃地域はクマの目撃情報がなかったといい、
今回の騒動でクマの生息域が広がったと判断。
既に地元の自治体でクマに関する講習会を開くなど生息を前提とした対策を進めている。
県は「まずは、どれくらいのクマが生息しているかを把握したい」としている。



<8月>

ツキノワグマ:山口などで人里の被害増 里山荒廃が拍車 (2015年8月28日 毎日新聞)

山口、広島、島根の3県で、ツキノワグマの生息域が拡大している。
狩猟が禁止され、生息数が増加。
さらに、人里との「防波堤」になってきた里山が荒廃したこともあり、生息域外での捕獲例も相次いでいる。
元々はおとなしいが、子育て中などは人を襲うケースもあり、
専門家は「山の計画的な管理が必要」と訴える。

「近くで農産物の被害が出ていたが、まさかクマの仕業とは。
この地区で捕獲されるなんて聞いたことがない」。
7日、山口県萩市三見(さんみ)の山林でイノシシ用のわなにかかったツキノワグマについて、
地元の農林事務所の担当者は驚く。

このケース同様、近年は生息域から離れた場所で出没する事例が相次いでいる。
昨年4月には、同県防府市国分寺町の防府競輪場近くで、2カ月後には同県下関市永田郷で捕獲された。
いずれも市街地や海に近く、下関市のクマの第一発見者で、
地元の猟友会に所属する安成(やすなり)英生さん(65)は
「狩猟歴は10年以上になるがクマを見たのは初めて」と話す。
さらに広島、島根の両県でも、生息域外での捕獲や目撃が相次いでいるという。

山口県によると、広島、島根両県を含む中国山地の生息域自体も拡大している。
1998?2001年度の調査では約5000平方キロだったが、
06〜10年度の調査では約1.5倍の約7700平方キロに拡大した。
推定生息数も480頭(98、99年度調査)▽520頭(04、05年度調査)
▽870頭(09、10年度調査)と増加傾向にある。

山間部の開発が進みツキノワグマが絶滅する恐れがあるとして、国は94年度から、
山口、広島、島根の3県を含む17県で狩猟を禁止した。
山口県の担当者は、これを生息域拡大の原因の一つとみる。

さらに、研究者でつくるNGO「日本クマネットワーク」代表の坪田敏男・北海道大大学院教授(野生動物学)は
「農村部の人口減や高齢化で、人とクマを隔てていた里山に手が入らなくなったことも影響している」と指摘。
人が常に出入りする里山があれば、本来臆病なクマは人里には出てこなくなるという。
坪田教授は「生息域が広がれば人間とのあつれきも大きくなる。
生息域の境界付近で草木を刈って見通しを良くしたり、爆竹を鳴らしてクマをおびえさせるなど、
山の計画的な管理を考える必要がある」と話した。

◇ツキノワグマ
胸部に白い三日月形の模様があり、環境省によると、
推定で計1万5000〜2万頭が国内に生息する。
生息域は青森県以南の本州や四国で、このうち中国山地では、山口、広島、島根の各県にまたがる。
3県は特に生息密度の高い地域を「コア地域」と呼び、定期的に生息数などを調査している。
九州では1957年、大分県の傾山(かたむきやま)で死骸が見つかって以降確認されておらず、絶滅したとみられている。
ヒグマに比べ臆病でおとなしいが、子育て中や餌を探している時は人を襲うこともある。



ツキノワグマ:注意!! 目撃情報3年間で最多 今年293件、猛暑影響か /群馬 (2015年8月27日 毎日新聞)

県内でツキノワグマの目撃情報が増えている。
冬眠から覚める4月から7月末までの目撃情報は、ここ3年で最多。
入山者が増える秋の行楽シーズンを前に、県が注意を呼びかけている。

県によると、4月から7月末までの目撃情報は、2013年242件▽14年274件▽15年293件。
6月には、みなかみ町粟沢の町道で草刈り中の男性が、
クマに右手首をかまれ、背中を引っかかれて重傷を負った。
8月2日には片品村の田代湿原で、男性がクマに襲われ、頬や腕に軽傷を負った。
13年と14年の同時期はクマによるけがは0件だったが、今年は既に3人が負傷している。

富岡市の「群馬サファリパーク」でツキノワグマの飼育を担当する松永優さん(34)は
「今夏の猛暑でクマの食糧となる木の実や果実が減少し、えさを探して人間の生活圏に侵入している」と分析する。
また、木の実や果実が食べごろを迎える9〜11月は、冬眠に備えるクマが1年で最も活発に動き回る時期だという。
県自然環境課は入山者に対し、クマよけの鈴、ラジオを携帯する
▽子グマに近づかない▽クマが活発に活動する早朝や夕方を避ける、といった予防策を呼びかけている。



熊野のシカ用おりにクマ 県「放獣先、協議続ける」 (2015年8月24日 中日新聞)

22日午前10時半ごろ、熊野市飛鳥町の山林に設置されたシカ捕獲用のおりに
ツキノワグマ1頭が入っていると、市を通じて県熊野農林事務所へ通報があった。
県などは23日、クマを麻酔銃で眠らせ専用のおりに移し替えた。

県獣害対策課によると、クマは体長1.1メートル、体重39キロの雌の成獣。
県と市は22日、放獣の方針を軸に地元自治会と協議したものの、結論が出なかった。
23日にクマ用のおりに移し替え、おりにいれた状態で捕獲地点に仮置くことにした。
最寄りの人家まで約200メートル離れているという。

県南部の東紀州地域でクマがおりに入った状態で見つかったのは、
2008年度に尾鷲市で2頭のクマが捕獲されて以来。

県は5月、県北部のいなべ市で捕獲されたクマを隣接する滋賀県内に無断で放した問題を受け、
7月1日から新しい捕獲時の対応マニュアルを運用。
放獣場所は、誤捕獲された市町内で、捕獲地点と同一山系の集落から2キロ以上離れて人家などがない森林と定めた。
県の担当者は「地元のご理解を得られるよう協議を続ける」と話した。



生態、習性学び考える 「人と野生動物との共生展」 (2015年8月21日 日本海新聞)

人里での目撃情報が増えているツキノワグマとの付き合い方を考える「人と野生動物との共生展」が、
兵庫県香美町村岡区和池の木の殿堂で開かれている。
絶滅が懸念されるクマについて、自然保護や人的被害を防止する観点から共存に向けた方策を紹介している。
30日まで。
ツキノワグマは兵庫県内では北部を中心に生息。
「県レッドデータブック」では、野生での絶滅の危険性が高いとしてBランクに指定されている。
一方で但馬地域を中心に出没事例が増加。
耕作放棄地の拡大から人の生活圏との境目が曖昧となっているほか、
頭数増加やエサ不足による行動範囲の拡大が原因とみられ、すみ分けが課題となっている。

展示に協力した県森林動物研究センター(丹波市)によると、クマは本来臆病で、
人と急に出くわすと一撃を加えて逃げる習性があるという。
事故を防ぐには遭遇しないことが最も有効として、生ごみを屋外に置かない
▽果樹は早めに収穫
▽クマが隠れやすいやぶを刈る
▽夕方から朝に警戒
▽鈴やラジオを携帯−
などのリスク管理策を訴えている。

会場では村岡、小代両区で捕獲されたクマの剥製や毛皮を展示。
来場者は興味深く観察したり毛皮に触って身近に感じ、パネル展示を通じて生態や習性を学んでいる。
広島市から家族5人で訪れた児玉なな子さん(13)は
「出てきたら怖いけど、退治するだけでなく仲良く暮らしていけたらいいなと思う」とじっくりと見学していた。

同施設はクマの生息地域内にある。
5年前から生態を調べているという職員の小川芳典さん(53)は
「人との生活区域をしっかり分けて、人を襲う悪いクマを育てないことが大切。
必要以上に怖がらず、賢く共存する知恵を知ってほしい」と話している。



クマ注意 目撃急増 (2015年8月21日 読売新聞)

◆おり増設など対策強化
県内では近年、クマと住民の遭遇が急増している。
県のまとめでは、今年1〜7月のクマの目撃件数は123件に上り、
統計がある2005年以降、年間で最多のペースとなっている。
特に増加が目立つ小松市内では住民がクマに襲われる被害も発生し、
市は捕獲用のおりを増設するなど対策を強化している。

県自然環境課によると、県内では推定で約800頭のツキノワグマが生息。
これまでクマの出没がなかった能登半島北部や内灘町で目撃されており、
生息数が増加し、行動範囲も広がった可能性があるという。

小松市でのクマの目撃情報は、35件(前年同期比22件増)で県全体の3割近くを占め、
昨年1年間の30件を超えている。
6月20日には、山道を散歩していた60歳代の男性がクマ2頭に顔や腕などをひっかかれ、
重傷を負う被害も発生している。

同市は被害発生後、広報車を巡回させたり、看板を増やしたりして住民に注意を呼びかけている。
捕獲おりを4台増やし、12か所に設置している。
同市農林水産課は「住民の安全安心のために対策を強化している」としている。

昨年、住民がクマに襲われてけがをする被害が3件発生した金沢市では、
県内の自治体では最も多い38件(同比23件減)の目撃情報があった。
同市は今年度、クマが身を潜めそうなやぶを刈る作業に取り組む町内会に支給する交付金の上限を、
10万円から20万円に増額した。
やぶを刈ることで、人里への出没を食い止める効果があるという。

県自然環境課によると、クマの餌となるブナ、ミズナラ、コナラは今秋、「並作」の見込み。
同課は「凶作だと餌を求めてクマが人里に下りてくることが多いが、
現時点の予測では大量出没の心配はない」とみている。
これまで、年間で最も目撃が多かったのは、10年の353件だった。

ただ、クマは冬眠を前に行動を活発化させるため、多くの観光客らが山林に入る行楽シーズンに向けて、
鈴やラジオなど音が出る物の携帯、食べ残しを捨てないようにすることなど、
関係機関は引き続き注意を呼びかけていく。

◆徐々に広がる分布域
県立大の大井徹教授(動物生態学)の話
「目撃が増えている背景には、クマの分布域が徐々に広がっていることが考えられる。
耕作放棄地の中には、ドングリなどの実を付ける木が生い茂る場所もあり、生息できる環境が広がっている。
結果として、人里近くにクマが出没する機会が増えたのだろう」



飯田市で登山道に熊、男性が襲われる (2015年8月19日 信濃毎日新聞)

18日午前10時ごろ、飯田市北方の梅ケ久保付近から笠松山へ向かう登山道を
歩いていた下伊那郡の60代男性が熊に襲われ、側頭部にけがを負った。
市危機管理室によると、出没したのは体長60センチほどのツキノワグマの子熊とみられる。
男性は自力で下山した後、同郡内の医療機関で手当てを受けた。
2週間ほどのけがとみられる。

同室によると、熊が出没したのは梅ケ久保付近から登山道を30〜40分ほど登った場所。
男性は単独で登山しており、普段は熊の出没に備えて鳴り物を使っていたが、
この日は持っていなかったという。

市は18日午後、登山道の入り口など4カ所に熊の出没と注意を促す看板を設置。
市ホームページなどを通じて注意を呼び掛けている。
危機管理室は、8月下旬以降は餌を求める熊の里山への出没も多くなるとみて
「出没情報などを事前に把握し、鳴り物を持つなど装備を整えて登山してほしい」としている。



三重・岐阜県 クマ生息実態調査へ (2015年8月18日 読売新聞)

三重、岐阜両県は、ツキノワグマの生息域が拡大している可能性があるとして、
生息実態の調査に乗り出す方針を固めた。
これまでクマの目撃情報がなかった地域でも近年、目撃されるケースが相次いでおり、
滋賀県も7月から鈴鹿山脈で調査を始めた。
各県は生息域を把握して人が襲われる被害を防ぎ、クマの適切な保護につなげる考えだ。

三重県によると、県内に生息するクマはこれまで、環境省のレッドリストで
「絶滅のおそれのある地域個体群」に指定された「紀伊半島地域個体群」と考えられ、
紀伊半島での生息数は2000年の調査を基に、約180頭と推定していた。

県に寄せられた年十数件の目撃情報も県南部に集中。
捕獲されるケースも近年は、県南部の大台町や尾鷲市だけで、
県は、津市以北での生息を想定していなかった。

しかし今年5〜6月、県北部のいなべ市や津市で、ツキノワグマが相次いで捕獲された。
さらに、いなべ市で捕獲したクマをDNA鑑定した結果、滋賀、
岐阜両県にまたがる伊吹山地などに分布する「白山・奥美濃地域個体群」と判明。
津市で捕獲したクマのDNAも鑑定しているが、
伊吹山地に生息するクマが南へ生息域を広げている可能性があるという。

このため三重県は年内にも、猟友会などから、クマが樹皮をはがす「熊はぎ」や
足跡など生息状況に関する情報を収集。
津市以北でクマを捕獲した場合はDNAを鑑定し、これらの情報を基に来年度以降、
調査機関に委託して生息域や個体数をさらに詳しく調べる。

一方、約2000頭のクマが生息する岐阜県は、県西部の養老山地でクマが目撃されるようになったため、
カメラを設置してクマの行動を調べるといい、関連費用を9月補正予算案に盛り込む方針だ。

滋賀県も、三重、岐阜両県との境にある鈴鹿山脈でクマが定着している可能性があるとして、
カメラ約20台を設置し、9月末までクマの行動を調べる。
三重県獣害対策課では「調査は各県で実施することになるが、情報を共有していきたい」としている。



氷と果物 ベニー暑気払い…和歌山公園動物園 (2015年8月16日 読売新聞)

和歌山城(和歌山市)の麓にある和歌山公園動物園で15日、
来園者による投票で「園長」に選ばれたツキノワグマのベニー(メス、推定21歳)に、
氷で冷やされたスイカや桃など5種類の果物がプレゼントされた。

市内の最高気温は33・5度の真夏日に。飼育員が暑気払いにと、
半分に切ったスイカの上に、氷や桃、バナナなどを乗せて与えると、
ベニーはスイカのかけらをほおばったり、氷をなめたりしていた。

この日は終戦の日。
戦時中の地元紙には、配給制限で餌不足に陥ったため、職員がジャガイモなどを自主栽培したり、
食品業者から魚のアラをかき集めたりした記述があるという。
園の担当者は「先輩職員が必死に動物たちを育てたからこそ、今も園がある。
これからも市民の憩いの場を守っていきたい」と話していた。

ベニー



ツキノワグマ:「人里に接近せず確認」で電波調査を終了 (2015年8月7日 毎日新聞)

三重県が同県いなべ市で捕獲されたツキノワグマを無断で滋賀県多賀町に放した問題で、
三重県は7日、クマが積極的に人里に近づかないことが確認できたなどとして、
2カ月余続けてきた電波による所在地調査を終了した。

県によると、クマは三重、岐阜、滋賀県境付近の山中を広範囲に移動していることが分かった。
行動範囲は以前からクマの生息エリアとして知られ、複数頭のクマがいる可能性が高いという。
いなべ市と岐阜県海津、大垣市は捕獲用のおりを計10基設置していたが、今月1日までに全て撤去した。



無断でツキノワグマ5頭飼育 新潟・村上市議ら書類送検 (2015年8月3日 スポニチ)

山中の小屋でツキノワグマ5頭を無断で飼育したとして、新潟県警村上署は3日、
動物愛護法違反の疑いで、同県村上市の板垣一徳市議(72)と親戚の男性(48)を書類送検した。

村上市議会事務局によると、合併前から8期31年議員を続け、2012年から議長を務めている。
送検容疑は、4月中旬〜6月中旬、村上市内の山中の小屋で、
ツキノワグマ5頭を県知事の許可なく飼育した疑い。
村上署によると、3頭が成獣で2頭は子グマという。

2人は11年6月ごろ、知人が保護した子グマ3頭を譲り受け、飼育を始めた。
ことしに入り子グマが2頭生まれ、計5頭となった。
4月ごろに保健所に相談に行ったが、違法性を指摘されてからも飼育を続けていた。

成獣になった雄1頭の体長は約150センチ、雌2頭がいずれも約100センチ。
子グマ2頭は約50センチ。



県内に生息するツキノワグマは? /和歌山 (2015年8月2日 毎日新聞)

「ツキノワグマを捕獲」というニュースを時々見るね。和歌山にもツキノワグマがいるよね。
県内に生息するのは「紀伊半島地域個体群」と呼ばれるツキノワグマです。
三重県南西部、奈良県南部から県北部の高野山周辺にかけて分布しています。
固有の遺伝子を持ち、他地域より小型です。

Q 紀伊半島には何頭ぐらいいるの?
A 環境省が1999年に実施した調査では180頭前後、大多数を占める奈良県が08年に実施した調査では
  51〜411頭が生息していると報告されています。
  山域が広いこともあって、個体数、その増減とも明確にはわかっていません。

Q ツキノワグマは捕獲されるとどうなるの?
A 県レッドデータブックで絶滅危惧1類に指定されており、国が1994年から紀伊半島地域個体群の狩猟捕獲を
  禁止しています。ただ、県内では毎年2?3頭がシカ・イノシシ用のわなにかかって誤捕獲されており、
  同じ市町村内の餌が豊富な場所に放獣されています。
  最近では今年6月に田辺市龍神村で雄が1頭、シカ・イノシシ用のわなにかかり、誤捕獲されました。

Q どんな方法で放獣されるの?
A 狩猟免許を持った獣医師が誤捕獲された個体を麻酔で眠らせ、ドラム缶のオリに移してトラックで運んでいます。
  放獣の際には、必ず爆竹を鳴らします。人に近づくと怖い思いをすると学習させるためです。
  誤捕獲された個体が人里に戻ってくることはほとんどなく、県では最近25年間で一度だけ、
  人里に居ついた個体が殺処分されました。

Q 人間と共生していくための知恵が求められているね。
A ツキノワグマの生息は、生態系の豊かさを示す指標のひとつです。
  自然環境をどう守っていくのか、みんなで考えていく必要があります。
  また、ツキノワグマは人を避ける習性があり、人が襲われた事故の多くは出合い頭に起こっています。
  習性や出くわした時の対応を学び、出現時の過剰な不安を抑えることが重要です。



<7月>

東京都・上野動物園の、ツキノワグマの寝相が豪快すぎると話題に (2015年7月25日 マイナビニュース)

上野動物園(東京都台東区)はこのほど、公式Twitterにて、クマの寝相を投稿し、話題となっている。
今回の投稿は、1969年7月20日に初めて人類が月に降り立った「月面着陸の日」にちなんだもの。
"月といえばツキノワグマ"ということで、ニホンツキノワグマの豪快な寝姿を紹介している。

一部では、「ジャイアントパンダ」「ニホンツキノワグマ」「マレーグマ」「エゾヒグマ」
「ホッキョクグマ」の"上野五熊"の中で、
ツキノワグマの寝相はいちばん美しいと言われているとかいないとか……。

ツキノワグマの寝相



ツキノワグマのベニー“初当選” 和歌山公園動物園「園長選挙」で263票獲得 (2015年7月22日 産経ニュース)

100周年記念事業として和歌山市の和歌山公園動物園で行われた「園長選挙」で、
ツキノワグマのベニー(メス)が“初当選”した。
市担当者は「選挙では、ほかの動物も票を伸ばしていた。
動物園の魅力が伝わったと思います」と手応えを感じていた。

園長選にはアメリカビーバーやヤギなど6陣営が立候補。
投票は18〜20日に行われ、投票総数は719票。
20日の開票の結果、263票を獲得したベニーが当選し、
ミーアキャット(130票)▽アヒル(121・5票)と続いた。

ベニーは推定21歳で、体重約100キロ。
和歌山城整備企画課によると、投票用紙には「高齢だけどがんばってほしい」「しぐさがかわいかった」など、
ベニーや他の動物たちへのメッセージも添えられていた。

「わかやまフレンZOOガイド」でベニーの推薦人として応援演説も行った和歌山市の小学2年、
西岡優さん(8)は「ベニーちゃんが選ばれるか心配でしたが、うれしい。
私も動物ガイドとして魅力を知ってもらえるよう頑張りたい」と喜んでいた。

ベニー園長に任期はなく、今後は動物目線で園の魅力発信に取り組んでいく。
夏場には園内の動物たちに氷のプレゼントもあり、ベニーが氷を抱きかかえるしぐさなどが人気を集めている。
同課担当者は「暑くてバテている動物が氷で涼をとる様子も見てもらえる。
ベニー園長自身が、身をもって愛嬌(あいきょう)ある姿を発信していってくれるでしょう」と話した。



ミーアキャット、ツキノワグマ…動物園「園長選挙」に6陣営が立候補 (2015年7月18日 産経WEST)

100周年を迎えた和歌山公園動物園で、園長となる動物を決める「園長選挙」が今月10日に告示され、
ツキノワグマのベニーを含む6陣営が立候補。
園内のフェンスに選挙ポスターが掲示され、18、19日には期日前投票も予定。
20日の投票に向けて、ユニークな選挙戦が繰り広げられている。
さて“民意”の行方は−。

選挙は、記念事業として和歌山市が企画。
市民らによる「わかやまフレンZOOガイド」のボランティアらも協力して動物園のPRのほか、
各動物の魅力や生態などについて知ってもらうことが目的。

選挙に立候補したのはアヒル、アメリカビーバー、ツキノワグマ、ヒツジ、ミーアキャット、ヤギの6陣営。
園長に任期はなく、20日の投票で即日開票される。
各陣営は、票の取り込みを狙って早くも火花を散らす。
ツキノワグマのベニー(メス)は園舎の中で活発に動き回るなど愛嬌(あいきょう)を振りまき、
ヤギも手すりに前足を引っかけるなど来園者にアピール。
和歌山城整備企画課の担当者は「彼らなりに選挙を意識しているようです」とにっこり。
「市民に愛されてきた動物園でついに園長が決まる選挙。棄権せずにぜひ投票に来てください」と投票率アップへ、
積極的に呼びかけている。

応援演説合戦は19日午前10時半と午後1時半に実施。
投票は20日午前10時〜午後1時で、投票所は同園内の水禽園。
期日前投票は18、19日の午前10時〜午後4時に受け付ける。
ちなみに、有権者は同園を訪れた来園者すべてで年齢も不問という。



くまくま館、命の大切さ伝え来場者3倍 (2015年7月17日 河北新報)

秋田県北秋田市の阿仁熊牧場「くまくま館」が19日、改装オープンから1年を迎える。
人とクマの共生や命の大切さを伝えることをテーマに据え、入場者は改装前の3倍近くに増えた。
当日は1周年記念の催しを開く。

市営の同牧場は2013年、前年に飼育員の死亡事故が起きた民間の
秋田八幡平クマ牧場(鹿角市、廃業)からヒグマ19頭とツキノワグマ6頭を引き受けた。
秋田県の支援を受けてヒグマ舎を新設し、14年7月に改装オープンした。
それまでは本州などに生息するツキノワグマを主に飼育していた。
ヒグマは北海道などに生息し、体が大きく力が強い。
久住昭宏場長(45)は「移送してきた当初は攻撃的でなじんでくれなかった」と振り返る。
運動場を設けてヒグマが自然に近い環境で動き回れるようにして徐々に慣れさせた。
クマ同士の相性を考え、現在はヒグマ17頭のうち1〜2頭を日替わりで運動場に放ち、
見学できるようにしている。
改装前の13年度、年間約8500人だった入場者は、広報活動の効果などもあって、
14年度は約2万5000人に増えた。
冬季閉園中の冬眠見学ツアーも新たに企画した。
久住場長は「冬眠、繁殖などクマの奥が深い生態を来場者にもっと知ってほしい」と話す。
19日は普段は立ち入れないヒグマの運動場の見学や餌を隠してクマに探させるゲームなどを予定する。

くまくま館



松本地域でクマの目撃相次ぐ 昨年から倍増 (2015年7月16日 中日新聞)

松本地域でツキノワグマの目撃情報が相次いでいる。
4〜6月は計95件に上り、2006年度以降で最多だった前年同期(43件)の2.2倍に達した。
人的被害も2件発生しており、県松本地方事務所林務課の担当者は
「山林などに入る際は、鈴やラジオを鳴らすなどしてこちらの存在を
クマに知らせる方法を取ってほしい」と注意を呼び掛けている。

松本地域の過去のクマの目撃情報は〇六年度に六百八十三件となった以降は百〜四百件台で推移していた。
ところが、一四年度は一気に七百六十六件に上り、一三年度(百七十四件)から四・四倍になった。

例年だと十月に入ると目撃情報は減少をたどるが、
一四年度は十〜十二月に三百七十四件を数えたことも増加に拍車をかけた。

目撃情報は全県的に増加しており、大北地域でも一四年度は五百二件となっている。
松本地域では人的被害も起きた。今年五月には民家近くの竹やぶで
散歩中の男性がクマに襲われ、右足や右腕をかまれた。
六月には山沿いの林道をウオーキングしていた男性=当時(65)=が、頭部や右脇などを引っかかれた。

同課によると、ツキノワグマは春先に冬眠から目覚め、山菜やタケノコなどを食べ、
秋になるとブナやナラといった木の実などを探して歩き回る。
里山近くの農地は荒廃が進んでいるところも多く、
山林との区別が付きにくいこともクマが人里に現れる要因の一つにもなっているという。

同課は、七月以降も目撃情報が相次ぐ場合は、二年連続でクマの大量出没につながると警戒しており、
鳥獣対策専門員の竹内玉来さん(50)は「クマに襲われるのは単独のケースがほとんど。
山林には複数で入り、会話しながら行動することも心掛けてほしい」と話している。



放獣クマ、4年前にも滋賀で捕獲 遺伝子型が一致 (2015年7月14日 京都新聞)

三重県が捕獲したツキノワグマを滋賀県多賀町内に放していた問題で、
このクマが4年前に東近江市内で捕獲されていたことが、
国立研究開発法人「森林総合研究所」(茨城県)の調査で14日までに分かった。

同研究所東北支所(岩手県)によると、5月に三重県がいなべ市で捕獲し多賀町内に放した
クマの遺伝子型と、過去に周辺で捕獲され同研究所がデータを保有していたクマの遺伝子型を
照らし合わせたところ、2011年10月に東近江市永源寺相谷町の山中で捕獲されたクマと一致したという。

同支所の大西尚樹主任研究員は「一般的にオスのクマは直径30キロ前後の広範囲を
日常的に移動しており、今回のクマも滋賀、三重、岐阜の各県を生息範囲にしているようだ。
県境にこだわらず、クマを広域的に管理する意識が広がれば」と話している。

滋賀県で捕獲されたツキノワグマ



住宅の庭にクマ出現 警察官が駆けつける事態に 青森・むつ市 (2015年7月14日 FNNニュース)

青森・むつ市の住宅に、クマが現れた。
うろうろしながら、屋根に落ちた木の実をおいしそうに食べている1頭のクマ。
これは、13日夕方、青森・むつ市の住宅に現れたクマを、住人が撮影した映像。
クマは、リビングの目と鼻の先にある、トタン屋根の上で発見された。
クマに遭遇した氣仙宣秀さんは「バラバラバラバラって音がした。
また、カラスでも来てるのかなって思って見たら、黒い大きなものがいた。5メートルの距離で」と話した。
夢中になって、むしゃむしゃと木の実を食べ続けるクマ。
食べているのは、大好物といわれるヤマザクラの実。
体長およそ1メートルのツキノワグマの子どもで、住人が目の前で撮影しても、動じる様子はなかなった。
クマは、まだ、おなかがいっぱいにならないのか、今度は、木に登って食べ続けた。
通報を受けた警察官が駆けつける事態になったが、クマは、こっちをじっと見つめたままだった。
スルスルと木を下りて、今度は、再び小屋の上をうろうろ。
まだ、木の実をバクバクと食べていた。
大きな体で、器用に木の上に登るクマは、むしゃむしゃと木の実を食べていた。
そしてクマは、1時間半ほど、木の実を食べたあと、姿を消したという。
クマが出没した周りには、学校の通学路もあることから、警察は、注意を呼びかけている。



夏山シーズン突入 クマ遭遇の危険性“増” もしもの時の対処法 (2015年7月10日 ZAKZAK)

「頭や腕にけが」「複数カ所をかまれ」…。
各地からクマ被害の報せが相次いでいる。
環境省によれば、全国ですでに169頭(4月時点)が捕殺・捕獲されており、
本格的な夏山シーズンに入った現在、人とクマが遭遇する危険性は増している。
万一、鉢合わせしたとき、どんな行動をとればよいのか。生き残る方法は−。

新潟県糸魚川市の山中で今月7日、山菜採りをしていた男性(80)がクマに襲われ、
顔と手に手術を要するケガを負った。
糸魚川警察署によると、同市では6月29日にも80代の男性が杉林で草刈り中、
背後から頭を噛まれる事故があったばかりだった。

同市に限らず、5月から7月初旬まで全国で少なくとも19人がクマと遭遇し、被害に遭っている。
そもそも日本には2種類のクマが存在し、本州と四国の一部に生息するのがツキノワグマ。
立ち上がった大きさはオスで最大1・5メートル、体重は60〜100キロに達する。

ツキノワグマより体長も体力も上回るのが北海道のヒグマで、
立ち上がれると約2メートル、体重は200キロ程度におよぶ。
たびたび被害が報告されているが、1915年に現在の苫前町で発生した
「三毛別(さんけべつ)羆事件」は、日本獣害史上、最悪の人的被害といわれる。

事件は作家、吉村昭の小説「羆嵐(くまあらし)」(新潮文庫)に詳しく記録されている。
惨劇が起きたのは12月を迎えた山深い三毛別地区の開拓団の集落。
冬眠をし損ねたオスのヒグマが集落を襲い、2日間で妊娠中だった女性の胎児も含めて7人が犠牲になった。
人間の味を知ったヒグマは“エサ”である遺体を取り戻そうと、通夜の席も襲撃。
事件後、現場に住む者はいなくなり、
「現在は林道が通るだけで、用がない限り近づく人もいない」(苫前町の住人)という。

ツキノワグマも、ふだんは草食性の生活を送っており、積極的に人間を襲うことはない。
ただ、エサに対しての執着はとても強い。キャンプ場に残された生ゴミなどの味を一度覚えてしまうと、
人間との距離が近づいて事故が起こりやすくなる。
ツキノワグマも結果的に人を食べた事例はある」と話す。

登山などでゴミ処理を怠ると他者に危険を及ぼしかねないという。
「基本的には、クマは人間との遭遇を恐れている。私も調査で生息地に入り、
こちらに気付いて逃げるクマを見たことがある。
大切なのはこちらの存在を相手に知らせることだ。
生息地ではラジオをつけたり、笛を吹いたりすることが有効になってくる」(小池氏)

だが、いかに努力しても、鉢合わせする恐れはある。

小池氏は「なかなかできることではないが」とした上で、
「慌てず、大声を出したりしてクマを興奮させないこと。
クマは背を向けたものを追いかける習性があり、走る速さは時速40〜50キロともいわれる。
目を見ないようにして後ずさりしてその場を離れることだ」と話す。

万策尽きてクマが襲ってきたときは、「うつぶせに寝て、両手で首筋を攻撃から守るしかない。
出血を防ぐことで生き残る可能性は残されるのではないか」と小池氏。

かわいいといっていられるのは動物園のなかでのこと。
生息地を訪れる前に、その脅威を理解しておきたい。

ツキノワグマ



クマに今夏もご用心 目撃例ハイペース・秋田 (2015年7月6日 フォーカス台湾)

秋田県内のクマの目撃件数は6月末までに177件に達し、
過去10年で最多だった昨年同時期の198件に次いで速いペースになっている。
登山や山菜採りの途中で遭遇し、かまれたり引っかかれたりするケースも目立つ。
例年、目撃件数は7月に増える傾向があるため、秋田県警は注意を呼び掛けている。
県警によると、2005年以降のクマの目撃件数は=表=の通り。
いずれもツキノワグマとみられる。

昨年の増加は、13年秋にドングリなど食料が多く、繁殖が進んだことなどが、要因として考えられる。
ことし6月末までの負傷者は7人。この時期では09年と並んで最も多い。
6月8日には由利本荘市矢島町の竹やぶでタケノコを採っていた60代の夫婦が襲われ、
顔を骨折するなどの重傷を負った。
本州に生息する野生のツキノワグマはドングリのほか、木の芽や葉を食べる。
大森山動物園(秋田市)の三浦匡哉獣医師(43)は
「人を食べようとして襲い掛かるのではない。
臆病で、人を怖がって攻撃してくるのだと思う」と説明する。
県警生活安全企画課の担当者は
「山に入る時は、鈴やラジオなど音が出る物を身に着けてほしい」と話す。



台湾の動物園 飼育員がクマに襲われ大けが 先月にはトラ脱走の騒ぎも (2015年7月6日 フォーカス台湾)

台北市立動物園で4日午前9時10分頃、飼育員の男性(59)がツキノワグマ1頭に襲われ
大けがをする騒ぎがあった。
園によると、男性は病院に搬送されたが、命に別状はないという。
同園では先月16日にも作業員の不手際によりベンガルトラ1頭が脱走し、
麻酔銃で捕獲されるトラブルがあったばかり。

男性は清掃作業中だった。
本来はおりの中にいるクマを別の場所に移す必要がある。
だが男性は誤ってクマが残っているおりに入って襲われたとみられる。
男性は搬送先の病院で「開けてはいけないドアを開けてしまった」と話しているという。

男性を襲ったクマは体重165キロ。
別の職員らによって通常の2倍の量の麻酔を使って取り押さえられた。
園では突然おりに入ってきた男性に驚いたのではないかとしている。

園では安全の為に標準作業手順書(SOP)を作成しており、
今後は全ての飼育員に遵守を求め、訓練を強化する方針だ。

動物園のツキノワグマが飼育員を襲う



ある日突然、ニワトリをパクリ! 2年間飼っていた子犬はツキノワグマだった!? (2015年7月6日 楽天ウーマン)

雲南省の村人がかわいがっていたペットの黒いワンコ。
実は、中国国家二級保護動物であるツキノワグマだった……。
「中新網」「新浪旅遊」ほかが伝えた。

事の発端は「家の中に2頭のクマがいる。警察で処理してほしい」という市民からの通報だった。
通報を受けた森林公安局はすぐに出動、通報した本人である王さんの家の3階に駆けつけた。
通報の通り、ベランダには真っ黒な毛並みに覆われた50キロほどの、
大きな犬のようなクマが2頭、鉄格子の中にいた。
見知らぬ人を見たクマたちはソワソワと落ち着かない様子だったが、
ゴロゴロ転がったり、2頭で楽しそうに遊んだりとかわいらしい様子だったという。

王さんは2013年、ベトナムとの国境周辺でバナナの栽培を行っていた。
ある日、ベトナム人がオスとメスの「番犬」を売っていたので、
王さんは気に入って2頭を飼うことにした。
子犬たちはとてもおとなしく、食べ物の好き嫌いもせず、育てやすい犬だった。
体を洗ってやったり、ブラシで毛を梳かしたりと王さんは毎日世話をした。
子犬たちは日に日に大きくなり、食べる量がどんどん増えていったので
「中国の犬とはずいぶん違うんだなあ……」と思っていた。
そのうちに食べる量がハンパないくらい増え、
王さんの母親は2頭を食べさせることで1日の大半を過ごすようになってしまった。
そしてついにある日、家で飼っていたニワトリを捕まえて食べるなどの行動が出てきたため、
「あ、これは犬じゃない」と確信したのだという。

森林公安局が野生動物保護を行っていることを知った王さん、
同時に自分は何の考えもなくツキノワグマをペットとして飼ってしまったが、
それが国家二級保護動物であったため、違法行為に当たることも知った。
家族と相談して、王さんはクマたちを森林公安局に引き取ってもらうことを決意。
6月30日、馬関県森林公安局が雲南省野生動物収容救済センターに連絡し、
2頭のツキノワグマは無事にセンターで保護されたという。
王さんは「自分が飼ったペットが国家級の保護動物で、飼ってること自体が違法行為だと知って、
すごく苦しかった。2年間、すごくかわいがって育ててきたんだから。
保護動物だとまだわかってなかった時は『高値で買いたい、公開して人に見てもらうようにする』とか
言う人がいたけど、そんなことを言ってクマたちを殺したり、傷つけるんじゃないかって信用しなかった。
森林公安局でクマらしい生活をさせてあげるのがいいと思ってるよ」とのこと。

このニュースに、中国のネット民たちの多くは大喜び。
「2本脚で立ち上がる犬なんかいないだろうが!」
「こんな番犬いたら安心だね」
「『番犬』という言葉を初めて知った」
などなど。「国家二級保護動物のツキノワグマ? 食べてみたい!」という人や、
カネのために売ったり殺したりする人がいても不思議でもなんでもない中国において、
2匹を本当にかわいがっていたらしい王さんの愛情が伝わるこのニュースは、
イイ話として受け止められている。いずれにしても、人を襲わないうちに保護されてヨカッタ!

犬とクマを間違えて飼う



仙台市内でクマ目撃相次ぐ 過去10年で最多 (2015年7月5日 産経ニュース)

仙台市内で4月以降、ツキノワグマの目撃情報が相次いでいる。
市に寄せられた通報は6月25日現在で60件と、この時期としては過去10年で最も多い。
観光地や大学、住宅地付近でも確認されており、市が注意を促している。

宮城県と仙台市の統計を基にした集計によると、2006年以降の通報件数はグラフの通り。
当初十数件で推移していたが、58件に急増した12年以降、多い傾向が続く。
ことしは青葉区の仙台城跡周辺で5月中旬、体長約1メートル超のクマ1頭が2日連続で目撃された。
東北大青葉山キャンパスの理学部近くでも4月下旬に1頭が確認された。
泉区での目撃例は前年同期(8件)の3倍以上に当たる26件に上る。
紫山1丁目と同4丁目西側の雑木林では5月下旬〜6月上旬の3回、2ないし3頭が見つかった。
青葉区の会社員大友正幸さん(60)は5月24日夕、青葉区作並の国道48号でクマを目撃した。
「70〜80メートル先の道路を小走りで渡るのを見た。
体長1.3メートルくらいはあって驚いた」と振り返る。
目撃情報の増加について、市八木山動物公園の阿部敏計副園長は
「クマには縄張り意識がある。互いの縄張りが重ならないよう、
人里近い場所まで来ているのではないか」と推測する。
12年以降の増加ぶりを踏まえ、個体数が増えている可能性も指摘する。
市環境共生課によると、けが人や農林業への被害は確認されていない。
クマは餌を求めて薄暗い時間帯に活動する習性があるといい
「早朝や夕方の外出はできるだけ避け、野外レジャーの際は食べ残しを持ち帰るようにしてほしい」と呼び掛ける。
目撃情報は、市内5区の各区民生活課か最寄りの警察署で受け付けている。



滋賀県内で放したクマ、岐阜・三重が捜索中止 殺処分是非は協議継続 (2015年7月2日 産経ニュース)

岐阜、三重両県は三重県が捕獲して連絡せずに滋賀県内で放した
ツキノワグマの捜索を中止することを決めた。
クマは3県境付近におり、岐阜、三重両県と関係市町が今後の対応を協議した。
これまで捕殺を前提に、委託した猟友会などが捜していた。

わなによる捕獲は、仕掛けを増やして強化する。
捕獲できた場合に殺処分するかは結論が出ず、引き続き協議する。

5月にクマを放した10日後、滋賀県多賀町で女性がクマに襲われたため捕殺する方針だったが、
DNA検査により別の個体が襲ったと判明していた。
殺処分は、不安を持つ住民が求めている一方で、反対する市民グループもある。

発信器を付けたクマが多賀町付近にいることも確認されたため、
滋賀県や同町にも協議参加を呼び掛ける。

三重県は6月30日、改定した放獣マニュアルを公表した。
「奥地とする」とだけ定めていた放獣場所を「捕獲された市町村内」と修正。
隣接自治体への連絡義務も明記した。



<6月>

おり追加、クマ「生け捕り」へ 三重・岐阜両県、捕殺は危険と判断 (2015年6月30日 中日新聞)

三重県がいなべ市で捕獲したツキノワグマを隣接する滋賀県多賀町に無断で放した問題で三重、
岐阜の両県と関係市町は30日、猟銃でこのクマを捕殺する当初の方針を中止し、
おりで生け捕りにすることを決めた。
岐阜県海津市での関係自治体による協議で合意した。

三重県などは、放獣したクマが多賀町で人を襲ったクマと同一の恐れがあるとして、
銃による捕殺を決めていた。
しかし、DNA鑑定の結果、別個体だと判明したことや過去2回、捕殺を試みながら、
険しい山の地形などでクマを発見できなかったことを踏まえ、
この日の協議で捕殺の継続は危険で難しいと判断した。
一方、住民の不安が続いていることから、おりでの捕獲は続けることを決めた。

えさを仕掛けたおりは、いなべ市と海津市に既に計3基設置しており、
今後、三重と岐阜両県境の人里近くで出没した場所に10基追加する。
捕獲時の対応は「住民感情を見ながら決める」とし、
放獣するか殺処分するかは次回以降の協議に持ち越した。
三重県が民間会社に委託しているクマに取り付けた発信機による所在地調査は当面、継続する。

三重県によると、30日午前7時以降、クマに取り付けた発信機の電波情報がつかめず、
所在が確認できなくなっている。
29日午後7時時点では多賀町の岐阜県境近くにいたといい、捜索を続けている。



クマ:遭遇したら…「死んだふり」はだめ 三重で学習会 (2015年6月28日 毎日新聞)

三重・岐阜県境付近にツキノワグマが出没し波紋を広げる中、
「今こそ知ろう!ツキノワグマとのつきあい方」と題する学習会(NPO法人県自然環境保全センター主催)が
27日、三重県菰野町の御在所岳にある「ございしょ自然学校」で行われた。
講師役の農学博士(野生動物保護管理学)、橋本幸彦さん(46)は
「人がいることをクマに知らせ、遭わないようにすることが一番大事だが、
ばったり遭ってしまったら目を合わさずに後ずさりして」とアドバイスした。

クマの生態に詳しい橋本さんは「クマは草食性で、人を襲うことはほとんどなく、
通常は人を見ると逃げる」と説明。
鈴を鳴らしたり、ラジオをかけたりして「早めに人がいることを知らせれば事故は防げる」と指摘した。

例外的に襲ってくるケースとして、子連れの母グマに近づいたり、
出合い頭に人間と遭遇してクマが驚いたりした場合などを挙げた。

出合い頭の場合は「目を合わすと動物は挑戦されていると感じるので、
目をそらして静かに後退してください。走って逃げても追いつかれる」と述べた。
いわゆる「死んだふり」については「クマが『何だろう?』と考えて、
近づいてくる可能性がある」として勧めなかった。

約20人の登山者らが熱心に聴き入り、「それでも襲われた時はどうすればいいのか」の質問も。
橋本さんは「致命傷を避けるため、(頸(けい)動脈のある)首を隠し、
うつぶせに倒れてほしい」と助言していた。



放獣クマ対応“迷い道” (2015年6月28日 フォーカス岐阜)

三重県が捕獲後に放したツキノワグマが先月末から養老山地に出没している問題が、新たな局面を迎えている。
三重県が捕殺を前提に進めてきた対応をここに来て見直そうとしているためだ。
1カ月余にわたり対応に追われてきた岐阜県や周辺自治体からは、
発信器をクマに取り付けた三重県に対して主体的な対応を求める意見が上がる。
一方、住民は事態を冷静に受け止め、身を守る取り組みが広がっている。

不安の除去を
「養老山地にクマはいない」と地元ではかねてから認識されてきた。
そんな地域に突如、クマの存在が明らかになったのは先月28日。
クマの発信器の電波を海津市内の山中で受信した。
前日の27日には滋賀県内でクマに人が襲われており、不安が広がった。

その後、電波をたどると、クマはこの間、岐阜、三重、滋賀の県境付近をうろうろするように移動し、
養老山地を時計回りにほぼ2周した。
多い日には約10キロ移動。
大垣市上石津町がある養老山地の西側は傾斜が緩く、
最長で4日間もほぼ同じ地点に居着いていることも分かった。

捕獲活動は難航した。
海津市猟友会の竹中孝道会長(71)は「今の時期は茂みが多いため、視界も限られている上、
人けを感じ取ると、猛スピードで逃げていく」と難しさを口にする。

クマが近付くと、養老公園(養老郡養老町)は一時、臨時閉園。
海津市の県さぼう遊学館で予定されていたイベントも中止に追い込まれた。
そんな中、今月23日、発信器を付けたクマは滋賀県で女性を襲ったクマとは
別であることがDNA鑑定で新たに判明。
関係自治体が今後の対応策を話し合ったが、発信器のクマが“シロ”と分かったこともあり、
捕獲するのかどうか、位置観測を続けるのかどうか方針は定まらなかった。

岐阜県の自治体は三重県に対し「より主体的に住民の不安除去に努めるべき」と要請、
県関係者は「(三重県側が)むしろ発信器のせいで住民が不安になっている面もある、
と発言していた。無責任すぎる」と厳しく指摘した。

岐阜、三重両県の捕獲時の対応がばらばらであったことも、捕獲の難しさに拍車をかけた。
今後、滋賀県を加えた3県で協議することが打ち出されているが、開催の見通しはまだ立っていない。

現状受け入れ
一方で、地元では現状を受け入れた上での対策が進んでいる。
県はクマの生態や遭遇しないための注意点をまとめ、
海津市はこのデータを活用してチラシを作り来月の広報に折り込む予定。
また同市では、山沿いの幼稚園と認定こども園計2園の園児や、
小中学校5校の児童生徒の計1277人に「クマ鈴」の貸し出しを今月23日から始めた。

大垣市上石津町でも南部の時地区を中心に、クマ鈴を配布したり登下校時に保護者が付き添ったりしている。
時小学校PTA会長の藤田豊さん(42)=同町下山=は
「森の中に入らないとか、外出時は単独行動を避けるなど、子どもたちの自己防衛意識は高く、
クマの接近情報も冷静に受け止められている」と語る。

岐阜大学野生動物管理学研究センターの森元萌弥特任助教(31)は
「ツキノワグマ=(イコール)襲うという固定観念は間違い。
入山時には音のするものを着用し、人が管理していない山際のクリや柿の木を切るなど、
できる対策はたくさんある」と冷静な対応を呼び掛ける。



四国で絶滅危惧ツキノワグマ 生息域把握へカメラ設置 (2015年6月24日 徳島新聞)

四国で絶滅が危惧されているツキノワグマの生息域を把握するため、
四国森林管理局(高知市)とNPO法人四国自然史科学研究センター(高知県須崎市)が24日、
徳島県西部の国有林にセンサー付きカメラを取り付けた。

森林管理局とセンターの職員ら計8人が、標高約1500メートル地点で、
ツキノワグマが好きなブナやミズナラなどが生えた場所を選び、
センサー付きカメラを木の幹に取り付けた。餌のにおいでおびき寄せるため、
蜂蜜入りの容器も数メートル先に設置した。

7月上旬までに、徳島、高知両県にまたがる剣山山系など約20カ所に、
計約60台のカメラを取り付ける。
11月をめどにカメラを回収し、映像を分析する。

森林管理局によると、ツキノワグマは剣山山系に十数頭から数十頭生息していると推定される。
森林管理局計画課の池田秀明課長は「生息環境を守るため、
調査結果を保護林などの指定に役立てたい」と話している。



滋賀で女性襲ったクマ、三重県が放したクマと別 (2015年6月23日 読売新聞)

三重県が5月、捕獲したツキノワグマを無断で滋賀県多賀町に放した後、
同町内で女性(88)がクマに襲われた問題で、同町は23日、DNA鑑定の結果、
女性を襲ったクマは、三重県が放したクマとは異なることが判明した、と発表した。
三重県が捕獲したクマは5月17日、同県いなべ市でワナにかかり、
同県職員らが発信器を付けて隣接する多賀町の山中で放した。
女性は同27日早朝、クマに襲われて重傷を負った。

三重県は滋賀県や多賀町に、クマを放したことを連絡しておらず、抗議を受けて謝罪した。
その後、多賀町と三重県は、女性が襲われた現場で採取したクマの毛と、
クマを捕獲した時に採取していた血液について、検査機関に鑑定を依頼。
その結果、DNA型が一致しなかったという。



クマに襲われ男性けが=石川 (2015年6月20日 ザ・ウォール・ストリート・ジャーナル)

20日正午ごろ、石川県小松市大野町で、同市に住む男性(68)が散歩中、
山林でクマ2頭に遭遇し、うち1頭に襲われた。
男性は顔と左手に重傷を負ったが、自力で帰宅した上で病院に搬送された。
意識はあるという。クマは捕まっておらず、県警小松署は付近の住民に注意を呼び掛けている。

同署や小松市によると、襲ったのはツキノワグマとみられる。
現場はJR北陸線小松駅から南東に約8キロの山林で、付近に住宅街がある。



三重でまたツキノワグマ捕獲 津・白山町 (2015年6月20日 中日新聞)

19日午後4時40分ごろ、津市白山町川口の山林に設置されたイノシシ捕獲用のおりに
ツキノワグマ1頭が入っていると、津市を通じて三重県津農林水産事務所へ通報があった。

県では、いなべ市で捕獲されたクマを滋賀県多賀町で放獣後、滋賀県側に連絡しなかった問題を受け、
今月末をめどにクマ捕獲時の対応マニュアルの見直しを進めていた。
担当者は「見直し作業の途中で再びクマが捕獲され、対応については未定。
地元の津市と十分に協議したい」と話した。

県によると、今回見つかったクマは体長1・5メートルの成獣。
興奮状態にあるため19日は作業を見送り、20日にクマを麻酔銃で眠らせた上で、
強度の高いおりに移し替えて安全を確保するという。



米国 ツキノワグマが子グマを連れ民家侵入、冷蔵庫からドリンクを盗む (2015年6月19日 新華ニュース)

海外メディアによると、米国ニュージャージー州で、ある男性が家に帰ると、
冷蔵庫が開けられ、床にはちぎられた空き缶が捨てられていた。
泥棒に荒らされたかと思ったが、驚くことに監視カメラが
子グマ2頭を連れたツキノワグマのドリンクを盗んでいる画面が映っていた。

報道によると、ツキノワグマは子グマ2頭を連れて、裏庭から家に忍び込んだ。
その後、ツキノワグマは子グマを応接間で待たせ、キッチンにある冷蔵庫に向かった。
ツキノワグマは冷蔵庫のドアを開け、冷蔵されていたドリンク数本を取り出し、
まず、その中の1つをかみ切ってがぶがぶ飲み、別の缶をかみ切り子グマに飲ませた。
その後、親子のクマは部屋を出ていった。

家の主人はこの動画を見てびっくりし、それをインターネット上に発信した。

ツキノワグマ



ツキノワグマ:分布域、人の生活圏に迫り被害増加 (2015年6月17日 毎日新聞)

ツキノワグマに人が襲われる被害が近年急増し、
2000年以降は数年おきに年間死傷者が100人を超えている。
中山間地域の人口減少に伴い、クマの分布域が人の生活圏にまで拡大していることが一因とみられる。
5月には、三重県が捕獲したクマを隣の滋賀県多賀町に連絡しないまま放し、
同じクマかは不明だが10日後に女性(88)が襲われ重傷を負う被害が発生。
専門家は都道府県単位にとどまらない情報共有の重要性を訴えている。

環境省などによると、1980年代の平均年間被害者数は12人、90年代は21人だったが、
2000年代は66人、10年代は94人に増えた。
ドングリなどの餌が不作になるサイクルに合わせて数年おきに大量出没しており、
その年に当たった10年度は死傷者が過去最悪の147人、14年度も118人に上った。

クマ研究者らで作る「日本クマネットワーク」代表の坪田敏男・北海道大獣医学研究科教授によると、
里山で人間の活動が減り、クマの分布域が人の生活圏のすぐ近くまで迫っている。
これまでいないと思われていた場所に出没する例が全国で増えている。

5月に三重県で捕まったクマは、北陸や岐阜、滋賀に生息する「白山・奥美濃地域個体群」に属するとみられ、
分布域の拡大を典型的に示しているという。
坪田教授は「生息が確認されていなかった自治体でも、クマに対する知識や対策が必要」と警告する。
三重県のクマと多賀町で女性を襲ったクマが同一かどうかは、同県と同町がDNA鑑定を進めている。

ツキノワグマの生息数の詳細なデータはないが、個体数増加の背景には、
西日本で一時絶滅が危惧されたことなどから、
各自治体が約20年前から射殺しない傾向が強まったことがあると指摘する研究者もいる。
捕獲したクマは、再び人に近付かないよう唐辛子成分入りのスプレーや爆竹で
おびえさせてから放す「学習放獣」や「お仕置き放獣」が一般的になっている。

「地域個体群」と呼ばれるクマの群れは複数県にまたがって生息するが、
環境省によると、共通の保護管理計画を運用し連携しているのは広島、島根、山口の3県だけという。
野生動物のコンサルタント会社「野生動物保護管理事務所」(東京都)の片山敦司・関西分室長は
「地域個体群の実情を把握して自治体が連携し、情報共有することが被害防止や保護につながる」と話している。

クマ被害が増加傾向



クマ居場所つかめず施設臨時閉館 (2015年6月15日 BIGLOBEニュース)

三重県が捕獲したクマを滋賀県に連絡せずに県境に放した問題で、
クマが近くにいる可能性が否定できないことから、
岐阜県は三重県との県境付近にある学習施設を臨時に閉館しました。
この問題は先月17日、三重県が、いなべ市で捕獲したクマを、滋賀県に連絡せずに県境に放していたものです。
岐阜県によりますと、13日午後7時ごろ、クマが三重県との県境付近にある学習施設から
南西におよそ3キロ離れた山林にいるのを発信器で確認しましたが、
14日の朝になって電波を受信できず居場所を特定できなくなったため、
岐阜県は念のためこの学習施設を臨時閉館にすることを決めました。
岐阜県は今月9日にも同じくクマが接近したとして、県営の養老公園を臨時閉園していました。



クマ出没注意:過去最多ペース、生活圏の変化が影響 新潟 (2015年6月14日 毎日新聞)

新潟県内でツキノワグマの出没が相次いでいる。
県のまとめによると、4月以降のクマの目撃・痕跡発見件数は12日時点で164件で、
現在の方法で統計を取り始めた2006年度以降で過去最多だった昨年と同ペースで情報が寄せられている。
5月は100件と同月として最多だった。
専門家によると、近年、クマの生活圏の変化などによって春から初夏に多く出没する傾向があるといい、
各自治体や県警は注意を呼びかけている。

ツキノワグマの主食であるミズナラやクリなどの木の実は、一定の周期で不作と豊作を繰り返すため、
凶作であれば冬眠に備えたクマが人里へ降り、秋に大量出没する。
一方、春から初夏の時期にも冬眠明けのクマが人里まで餌を探しに降りてくるが、
クマの生態に詳しい箕口秀夫・新潟大農学部教授=森林生態学=は「近年は増加傾向にある」という。

県によると、06〜11年度の4〜8月の間の目撃・痕跡発見件数は100〜200件で推移していたが、
12年度には200件を超え、14年度は380件に達した。
今年も同様のペースで増え続けている。
県内のクマの生息数は約1000頭前後と推測され、例年に比べて増えてはいない。

箕口教授は「クマの生活圏が人里に近づいてきたからではないか」と分析する。
入山した登山者が捨てた食べ物の味を知ったことや、収穫しないまま放置した農作物、
墓の供え物はクマを呼び寄せる原因だという。
冬眠場所も「人里に近づいてきたのではないか」と指摘する。

県内では5月7日朝、阿賀町で70代の男性がクマに襲われ頭や顔に軽傷を負った。
今月3日には長岡市の市街地近くで地元猟友会がクマを射殺。
新潟大付属長岡小学校からわずか400メートルの河川敷だった。
県は「山菜採りや登山の際は、携帯ラジオや鈴を持ち、
クマの活動が活発な早朝や日没後は入山を避けてほしい」と呼びかけている。



クマ:出没、緊急対策 パトカー増強警戒 高島 /滋賀 (2015年6月12日 毎日新聞)

高島市内でクマの出没が多発していることを受け、
高島署は11日、市や県などの関係機関と署内で緊急対策会議を開いた。
同署はクマが人里に現れやすい早朝と夕方や、学校への登下校時間帯に、
パトカーの出動台数を2倍に増やし、住民らの安全を確保するとしている。

市教委、市消防、猟友会高島支部、高島トレイルクラブなど7機関・部署から計16人が参集。
クマ出没状況などの情報を共有し、これまで以上に住民に注意を促すことを確認した。

県のまとめでは、今年のクマ出没情報は、4月から今月8日までに計38件あり、半数が高島市内。
高島署によると、市内ではその後も9日1件、10日2件、11日1件あり計23件となっている。

県によると、ツキノワグマは主に湖西と湖北に約300頭が生息しているとみられる。
県の担当者は「クマは本来、臆病なので、音の出る物を身に着けて遭遇しないようにすることも必要だ」と話す。



ツキノワグマの痕跡確認 那賀・高の瀬峡、巣箱破壊や足形 (2015年6月12日 徳島新聞)

那賀町木頭北川の高の瀬峡で10日、地元猟友会の男性会員が
ツキノワグマに壊されたとみられるミツバチの巣箱を見つけ、県に届け出た。
近くの剣山スーパー林道上では足跡も確認されており、
県はホームページなどで注意を呼び掛けている。
県生活安全課は、提供された巣箱と足跡の写真の鑑定をNPO法人四国自然史科学研究センターに依頼。
センターが11日、足形や巣箱の状況などから「ツキノワグマの可能性が極めて高い」と判断した。
クマの体長などは分かっていない。

現場は高の瀬峡にあるレストハウス「平の里」からスーパー林道を剣山方面へ約400メートル進んだ付近。
足跡は林道上で見つかり、巣箱は近くの山中に放置されていた。
ツキノワグマの目撃や人的被害の情報はない。

剣山山系でのツキノワグマの生息数は十数頭から数十頭とみられ、
県版レッドリストで「絶滅危惧TA類」に指定されている。



栃木・那須塩原 クマに襲われ男性が大けが (2015年6月11日 NHKニュース)

11日午前、栃木県那須塩原市の湿原で男性がクマに襲われ腕の骨を折るなどの大けがをしました。
警察などは、付近のハイキング客に注意を呼びかけています。
11日午前9時前、栃木県那須塩原市の沼ッ原湿原の駐車場の入り口で、
クマに襲われてけがをしている人がいると近くを通りかかった男性が消防に通報しました。
クマに襲われたのは那須塩原市黒磯の会社員、丹野定夫さん(62)で、頭や足を引っかかれたほか、
腕を骨折するなどの大けがをしました。
警察によりますと、丹野さんは11日午前4時半ごろから
山菜を取りに1人で山に出かけていたということで、
駐車場近くにあるハイキングコースから外れた山の中で血痕が見つかったということです。
警察は丹野さんが山の中でクマに襲われたとみて、
当時の詳しい状況を調べるとともにパトロールを強化して付近のハイキング客に注意を呼びかけています。
那須塩原市によりますと、沼ッ原湿原にはハイキングコースがあり、
年間およそ10万人が訪れて季節の花を楽しむなどしているということです。
湿原はもともとツキノワグマが出没する地域で、
那須塩原市は湿原の周辺に熊に注意するチラシを掲示していますが、
11日朝、男性が熊に襲われたことを受けて、
市の公式ツイッターなどで改めて熊の出没に注意するよう呼びかけています。
市によりますと、湿原付近では、ことしに入って熊の目撃はなかったということで市や県、
それに地元の猟友会は男性が熊に襲われた現場を調べ、
クマを捕獲するかどうかなど、今後の対応を協議することにしています。
那須塩原市商工観光課は「男性が熊に襲われたと聞き、驚いた。
これから観光客が増えてくる時期なので、熊に対する注意喚起をしっかりと行いたい」と話しています。



三重県と多賀町 クマ鑑定に着手 (2015年6月11日 読売新聞)

県は10日、三重県が捕獲したツキノワグマを無断で多賀町内に放した問題で、
放されたクマと、同町で女性を襲ったクマが同じ個体か確認するため、
三重県と多賀町がDNA鑑定に着手したことを明らかにした。2〜3週間後に結果が出るという。
三重県は捕獲した際に採取した血液を、多賀町は事故現場に落ちていた体毛を、それぞれ鑑定する。
ただ、県自然環境保全課は「体毛は劣化が激しいと聞いており、確認は難しいかもしれない」としている。



龍神村でツキノワグマ くくりわなで捕獲 (2015年6月10日 紀伊民報)

和歌山県田辺市龍神村小家地区で10日午前、
シカ・イノシシ用くくりわなにツキノワグマがかかっているのが発見された。
県が発表した。

県によると、体長や雌雄など詳しいことは分かっていない。
同日午後、専門家が人里に出ないよう学習させて山に返す予定。
ツキノワグマが捕獲されたのは、5月30日の橋本市彦谷に続いて本年度2度目。



ツキノワグマ:三重の放獣クマ?…岐阜・養老公園付近に (2015年6月9日 毎日新聞)

三重県が捕獲したツキノワグマを無断で放した問題で、同一とみられるクマが9日、
岐阜県養老町の山林に入ったとみられたため、
同県は町内にある観光地の県営養老公園を臨時閉園した。

◇注意呼びかけ
県によると、同日午前11時ごろ、公園の北約1.5キロで、
クマに取り付けられていた発信器からの電波を確認した。
民家に近く、公園には日本の滝百選「養老の滝」など観光スポットがあり、この日は約230人が来園。
県は午後2時に閉園措置を取った。

町は役場に対策本部を設置し、住民に注意を呼びかけ、
学校にいた児童生徒の迎えを保護者に要請した。
地元猟友会21人が付近をパトロールし、午後5時に電波位置が民家から離れ、
山中に戻ったことを確認して捜索を打ち切った。

三重県は5月17日にツキノワグマを滋賀県多賀町内で放し、女性がクマに襲われる被害が発生した。

三重の放獣クマ?



クマ1頭を殺処分 大津の民家近くで捕獲 (2015年6月8日 中日新聞)

県は八日、大津市南小松で成獣のツキノワグマ一頭を殺処分したと発表した。
先月、多賀町で女性を襲ったクマとは別個体とみている。

県自然環境保全課によると、クマは体長一三〇センチ、体重八〇キロの雄。
午後二時四十五分ごろ、同所の耕作地でイノシシなどを
捕獲するためのわなにかかっているのを市職員らが確認。
放獣するため県に連絡したが、クマがおりを倒して脱出しようとしたため射殺した。
百五十メートルほどの場所に民家が数軒あり危険と判断した。

県の特定鳥獣保護計画では原則、ツキノワグマは放獣することとしているが、
人命の危険が高い場合は殺処分することとしている。

◆高島でも目撃
高島市内で八日、クマの目撃情報が三件相次いだ。
高島署は現場周辺の警戒を強化するとともに、防災無線で注意を呼び掛けた。
署によると、午前七時十五分ごろ、マキノ町野口の国道161号を子グマが横断するのを
大型トラックの運転手が発見。
同八時半ごろには約十九キロ離れた今津町大供の陸上自衛隊今津駐屯地近くで
体長一メートルほどのクマが、今津町から十キロほど離れた高島の県道で
体長一・五メートルほどの個体がそれぞれ目撃された。



クマ目撃相次ぐ (2015年6月7日 読売新聞)

県内で6日、中学校のグラウンドなど人家近くでツキノワグマの目撃が3件相次いだ。
北秋田市桂瀬の同市立森吉中学校で午後4時頃、グラウンドを体長約1メートルのクマが横切った。
体育館にいた20歳代男性教員が目撃し、北秋田署に通報した。
土曜のため生徒はいなかった。
クマはグラウンド近くの林に姿を消した。

正午頃には大仙市大沢郷寺の60歳代女性が田んぼで作業中、
約400メートル離れた高速道路下に体長約1メートルのクマがいるのを目撃した。
午後2時30分頃には能代市二ツ井町小繋の県道で、
車で走行中の50歳代男性が体長約80センチのクマがいるのを見つけた。
北秋田、大仙、能代各署が注意を呼びかけている。



豊根村で捕まえたツキノワグマを放獣 (2015年6月5日 中日新聞)

愛知県豊根村坂宇場の山中で4日、ツキノワグマ1頭が捕獲され、
村は5日、県のマニュアルに従い、クマの健康状態などを確認し、村内の山林に放した。

捕まえたのは3〜5歳とみられる子熊。
体長110センチ、体重43キロ。
4日夕、木や草の芽を食べ尽くしてしまうニホンジカを捕らえるために、
県が仕掛けたわなにかかっていた。

5日午前、麻酔で眠らせたまま、置き去りにした。
絶滅危惧種で「保護対象のため」(県環境部自然環境課)として、放獣場所は明らかにしていない。
豊根村は長野、静岡両県と接するが、人けのない奥山で、県境付近ではないとしている。



ツキノワグマ:イノシシわなに 周南市で捕獲、放す /山口 (2015年6月4日 毎日新聞)

2日午後0時半ごろ、周南市鹿野上で、イノシシ用の箱わなに、
ツキノワグマ(雄の成獣、全長1メートル、体重19キロ)が捕獲されているのを、
わなを仕掛けた地元猟友会の会員が見つけた。
県と市関係者らが協議のうえ、約5時間後に、人家から離れた山中に放った。
県自然保護課によると、ツキノワグマの捕獲は今年度初めて。



隣県にクマ放獣問題、殺処分方針への転換に賛否 (2015年6月3日 毎日新聞)

三重県がいなべ市で捕獲したツキノワグマを隣接する滋賀県多賀町に放した問題で、
三重県やクマの捜索が行われている岐阜県海津市には、
市民から「早くクマをなんとかしてほしい」と早期対応を望む声の一方で、
「殺すのはかわいそう」といった声も寄せられている。
専門家は「クマを無理に追いかければ、人的被害が出る可能性もある」と注意を呼びかけている。

県獣害対策課によると、5月17日に多賀町で放したクマは、
同28日の捜索で海津市の山中にいることが判明。
県は翌29日に同市と協議し、殺処分の方針を決めたが、場所の特定はできていない。
1日は、取り付けた発信器の電波から、
捕獲場所から3キロ北西のいなべ市北勢町の山中にいることが確認されたという。

殺処分の許可権限は、三重県内の場合は県、岐阜県内の場合は市町村にある。
このため、海津市にはクマに関する問い合わせや苦情などが1日20〜30件、
三重県にも1日5件ほど寄せられている。
殺処分に対して賛否両論の声があるといい、
同市の担当者は「市民の安全を第一に対応したい」としつつも、
「問題が大きくなっているので、三重、岐阜両県で協議し、一定の方針を示してほしい」と
困惑を隠さない。

県の条例で希少野生動物に指定されているツキノワグマを一度は放獣しながら、
海津市民らの安全や感情を考慮し、方針を変えた三重県の対応について、
「動物との共生を考える連絡会」(東京)代表で獣医師の青木貢一さんは
「多賀町で女性を襲ったクマかどうか不明なのだから、
殺処分以外の方策をまず検討すべきだ」と話す。

ツキノワグマによる被害調査などを続けている岐阜大野生動物管理学研究センターの
森元萌弥特任助教は「クマは追いかけられてパニックになると、人を襲う危険が高くなる」と指摘。
「三重、岐阜県境の山中に生息していることが確認された以上、
エサになる食べ物を野外に置かず、入山の際には鈴を持つなど、
警戒を怠らない対策を優先すべきだ」と話している。



<5月>

岩泉町でタケノコ採り女性 クマにかまれ大けが (2015年5月31日 IBCニュース)

今日午前、岩泉町でタケノコ採りに行った63歳の女性が、
クマに足をかまれ大けがをしました。
きょう午前9時半ごろ、岩泉町釜津田の櫃取湿原で、盛岡市向中野の金野洋子さん63歳がクマに遭遇し、
右足のふくらはぎをかまれました。
金野さんは自力で下山した後、消防に通報しドクターヘリで病院に運ばれましたが、
命に別状はありません。
金野さんは早朝に親せきの男性と2人で、宮古市門馬から山に入り、
タケノコ採りを終えて下山途中でした。
いっしょにいた親せきの男性にけがはありませんでした。
クマは1頭でツキノワグマの成獣とみられ、金野さんを襲った後、逃げて行ったということです。
警察が近隣の住民に注意を呼びかけています。



紫波サービスエリアでクマ目撃 (2015年5月28日 IBCニュース)

28日午前、東北自動車道の上り線紫波サービスエリア内で子どもと見られるクマが目撃されました。
周辺への被害はありませんでしたが町では警戒するように呼びかけています。
クマは午前10時半ごろ東北自動車道上り線の紫波サービスエリア内の
ガソリンスタンドそばで目撃されました。
目撃した店員によりますと体長は1m前後で子グマと見られるということです。
町によりますと逃げたクマは見つかっておらず、有線放送で住民に注意するよう呼びかけたということです。
この付近では先週土曜日、町内の男性がクマに襲われており、
地元猟友会がツキノワグマ2頭を駆除したばかりです。



三重県が放したクマ、滋賀の女性襲う? 担当者連絡せず (2015年5月28日 サンスポ)

三重県は、捕獲したクマを滋賀県多賀町の山中に放しながら
連絡していなかったことを明らかにした。
同町では27日早朝、女性(88)がクマに襲われて顔の骨が折れる重傷を負っており、
滋賀県はこのクマに襲われた可能性が高いとみて三重県に抗議する。

三重県獣害対策課によると、多賀町に隣接する三重県いなべ市で17日、
ツキノワグマ1頭が捕獲された。
県指定の希少野生動植物種だったことから、県はマニュアルに従い、
発信器を着けて滋賀県との県境付近の山中に放した。
三重県の担当者は27日、放した場所が多賀町だったことを確認し連絡しなかったことについて、
久保久良町長に謝罪した。



88歳女性、参拝中背後からクマに襲われ重傷 命に別条なし (2015年5月28日 サンスポ)

滋賀県多賀町で27日、道路脇の地蔵堂に参拝していた女性(88)が
背後から近づいてきたクマに襲われ、右頬の骨を折るなどの重傷を負った。
命に別条はない。
現場は山あいで20世帯ほどの集落の一角。
県警彦根署によると、クマは成獣で、体長1メートル程度。
音がして振り向いた女性の顔の右側を引っかくと、山中に去ったという。

富山市の山中では、男性(57)がツキノワグマにかまれ、左ひじに軽傷を負った。
知人と2人で山菜採りをしていた際、前方からクマが現れたという。
クマは体長約1・2メートルで、男性を襲って山中に逃げた。



クマにかまれ男性けが 富山、山菜採り中 (2015年5月27日 産経ニュース)

27日午後2時ごろ、富山市山田高清水の山中で、
山菜採りをしていた富山県の男性(57)がツキノワグマにかまれ、左ひじに軽傷を負った。

県自然保護課によると、知人と2人で山菜採りをしていた際、前方からクマが現れたという。
知人にけがはなかった。
クマは体長約1・2メートルで、男性を襲って山中に逃げた。
県は「ツキノワグマ出没警報」を出して注意を呼び掛けている。



ベトナムでクマが大量死 胆汁採取、その後に飼育放棄 (2015年5月23日 日本経済新聞)

ベトナムで「強さの象徴」「森の友」と愛されているクマが、危機に直面している。
狭いおりに閉じ込められ、「伝統薬」の胆汁を注射器で吸い取られたり、飼育放棄で死んだり。
哀れなクマを救おうと、市民たちが動き出した。

ハノイ中心部から西へ約40キロ。
幹線道路脇の倉庫のような建物の前に、クマの絵が描かれた看板が立つ。
建物の入り口をくぐると、薄暗く、がらんとした部屋の隅に主人らしき中年の女性が座っていた。
「胆汁はありますか」と聞くと、奥の通用口に通された。

扉を開いて外に出る。
動物のフンのにおいが鼻をつく。
中庭のような場所に、幅1・5メートル、高さ2メートルほどの鉄製のおりがズラリと並び、
ツキノワグマとマレーグマ計20頭が飼育されていた。

体重は100〜150キロ。
どのクマもあまり元気がない。
首を緩慢に左右に振ったり、じっと座り込んだり。
女性によると、魚や果物を与えて育てており、半年に1度、
注射器で1頭あたり100ccの胆汁を採る。
値段は1cc入りの小瓶が3万ドン(約167円)。
「お酒に混ぜて飲む。滋養強壮になる、肝臓病や心臓病に効く」と女性は言った。

胆汁の採取は中国とベトナムでさかんだ。
中国でも数千〜1万余のクマが同様に飼育されているといわれる。
身動きのとれないおりに何年も閉じ込められるうえ、
体に針を刺して胆汁をとる際、激痛でもだえ苦しむクマもいるという。

クマは1992年にワシントン条約で国際取引が規制されている。
ベトナムでは同年に狩猟を規制する法律ができ、2006年に政令で胆汁採取も禁じられた。
だが飼育は可能で、非合法な胆汁採取と密売が各地で続いてきた。

女性のもとにはアジア系の外国人や近所の男性らが買いに来る。
転売目的でまとめて仕入れていく仲買人もいる。
ハノイ中心部の市場では、同じ小瓶が1本8万ドン(約446円)で売られていた。

ベトナム全土で生息するクマの数は不明だが、主に胆汁採取を目的に、
森で捕獲されたり近隣国から持ち込まれたりして飼育されるクマは10年前は4千頭以上いたと言われ、
現在は約1400頭(うち約1200頭以上がツキノワグマ)とみられている。
胆汁採取のほか、切断したクマの手を酒に浸し、食材や傷の治療薬などとして売っていたケースも発覚している。

■108頭が1年間で死亡
岩や島々の景観が美しい世界遺産ハロン湾を抱えるベトナム東北部クアンニン省。
省内で飼育されていた152頭のクマのうち、108頭が1年間で死んだことが1月、
地元政府の調査でわかった。
飼育放棄で栄養失調や餓死に陥ったことが原因という。

ハロン湾周辺では長年、世界各地からの観光客を「オプショナルツアー」として
民間のクマの飼育小屋に呼び込み、クマの胆汁をひそかに売るビジネスが横行していた。
韓国人客が多く、台湾、中国、日本からの客もいたという。



大阪にツキノワグマ出没(謎解きクルーズ) (2015年5月23日 日本経済新聞)

大阪府内で捕獲されたツキノワグマがいると聞いた。
府によると、過去にツキノワグマが捕獲された例は「記録にない」という。
最近は街中にイノシシが出没し、人に危害を及ぼす例も出ている。
ナニワの野生動物や自然体系に異変が起きているのだろうか。

まずクマが捕獲された府北部の豊能町を訪ねた。
昨年6月に捕獲され、今年4月から町内にある高代寺の敷地内で飼われている。
名前は「とよ」。
体長約1.5メートル、体重約60キログラムの大人のオス。
肉付きもよく貫禄がある。

京都大学農学研究科講師の高柳敦さんによると、
兵庫県北部から福井県にかけて「北近畿個体群」と呼ばれるツキノワグマの一群が生息する。
オスは初夏、交尾のため活動範囲を広げる。
今回は「恋人」を求めて大阪に迷い込んだようだ。
「北近畿個体群は保護活動によって生息数が増えて活動地域が広がる傾向にある。
今後、大阪府内でも出没頻度が高まる可能性があります」と高柳さん。

実際、大阪の平地や人里に野生動物が下りてくることが増えている。
一つの指標になるのが農作物の鳥獣被害額だ。
大阪府内の2013年度の被害額は1億3千万円と、この10年間で約4割増えた。
被害額の約4割はイノシシ、次に多いのがシカだという。

シカといえば奈良を想像しがち。
しかし、箕面市や能勢町など府北部には06年度時点で約1800匹のシカが生息すると推計されている。
実は奈良公園周辺をも上回る。
一部地域ではシカが「過密状態」にあり、府は年700匹以上を目安に捕獲を続けている。

イノシシなどは市街地での出没も後を絶たない。
13年には池田市で20代女性が夜、イノシシの体当たりを受けて足の骨を折るけがをした。
神戸市でもイノシシによる人への危害が増えており、市は昨年からパトロールや追い払いなどを始めている。

通常、鳥獣被害は森林の多い地域で起こる。
だが林野庁によると、大阪府の森林面積は約5万8千ヘクタール(12年度)と全国で最も小さい。
森林率も31%と全国で最低水準だ。
平地が多い大阪でなぜ、捕獲対策が必要なほど野生動物が増えたのか。

一つは平野部で耕作が放棄された農地が広がっているためだ。
府動物愛護畜産課の堤側俊課長補佐は
「耕作放棄地や、管理が行き届かない竹林が居心地のいいすみかになっている可能性がある」という。
他府県との境の森林にすんでいたのが平野部の耕作放棄地まで活動範囲が広がったと考えれば、合点がいく。 取材するうち別の事情も見えてきた。
野生動物が里に下りるのを未然に防ぐハンターの不足だ。
大阪府猟友会の田中茂雄事務局長は
「自治体からの捕獲依頼は増える一方で、ハンター不足は年々厳しくなっている」と危惧する。
もともと大阪は近隣府県に比べ狩猟の適地が狭い。
活動機会が限られるため、狩猟に慣れた会員は少ない。
田中さんは「ハンター同士が狩猟のノウハウを教え合う機会を増やさなくては」と懸念する。

国は1963年、行きすぎた狩猟を防ぎ、野生動物を保護するために「鳥獣保護法」を制定した。
大阪府内でも捕獲できる鳥獣、期間、方法などを定めた「鳥獣保護区」が森林地域に点在する。
保護が浸透したことで次第に生息数が増え、急に捕獲に乗りだそうとしても態勢が整わない。
皮肉な話といえる。

これから、住民は野生動物とどう向き合えばいいのか。
ヒントになりそうなのがニホンザルの生息地で有名な箕面市だ。
観光客の餌付けなどでサルの繁殖間隔が短くなり、生息数が急増した。
市は10年に悪質な餌付けに罰金を科す条例を施行。
メスザルの避妊対策も進めた。一時約600匹超まで増えたサルは約340匹まで減った。

不必要に人と関わるのは野生動物にとっても不幸だ。
昨年6月に捕獲された「とよ」も、府には「野生に戻すべきだ」
「野生に戻すと人に害を及ぼす」という相反する意見が寄せられ、
捕獲から引っ越しまで10カ月近くを要した。

豊かな自然と住民の安全をどう両立させるか。
増える野生動物は我々に重い宿題を課しているといえそうだ。



<クマ目撃>阿武隈山地はクマさんち? (2015年5月23日 河北新報)

福島県は本年度、阿武隈川東側の阿武隈山地で、ツキノワグマの生息調査に初めて乗り出す。
県内では会津地方の奥羽山脈などを中心に生息し、県東部は生息に適さないとされてきた。
ところが、目撃情報が近年続出しており、県は実態を突き止め、被害防止や保護管理につなげる方針だ。

◎餌少なく生息不適地のはずが…福島県初の実態調査へ
調査は夏ごろを想定。対象エリアは目撃情報に基づき選定する。
好物の蜂蜜でおびき寄せ、自動カメラを仕掛けて撮影する手法を用いる。
立ち上がったツキノワグマを撮影して、胸の斑紋から個体を識別。
仕掛けに付着した体毛のDNAを分析し、地域属性を追跡することも検討している。
県自然保護課によると、ツキノワグマは阿武隈川を境界として西側の奥羽山脈を中心に分布する。
東側の阿武隈山地は標高が比較的低いため、
実が餌となるブナやミズナラが奥羽山脈ほど豊富ではなく、人の手も入りやすい。
阿武隈川をはじめ、県を南北に貫く国道4号やJR東北線などが移動の障壁になっている。
阿武隈山地での目撃は1990年代から徐々に増え、
2006年以降は毎年数件以上の情報が県に寄せられている。
いわき地区周辺の山林では養蜂箱が襲われるなど状況証拠もある。
ただ、1990年以降に実際にクマと確認されたのは、
飯舘村で車にはねられて見つかったケースなど2頭だけだ。
県は2012年度から毎年、阿武隈川の西側エリアで生息調査を進めてきた。
14年度に実施した会津美里町南部では40カ所に自動カメラを仕掛け、39頭を確認。
県全体で約1600〜4600頭がいると推計する。
県自然保護課の田村尚之副課長は「もし阿武隈山地で確認されたとしても、
元来生息していたクマなのか、阿武隈川を渡ってきた個体なのかも分からない。
実態をつかみ、専門家も交えて検証したい」と話す。

阿武隈山地のツキノワグマ



タイワンツキノワグマ飼育の男性ら、かまれ重傷/台湾 (2015年5月20日 フォーカス台湾)

20日午前8時頃、南部・屏東県長治郷で、2人がタイワンツキノワグマ(台湾黒熊)に
顔や手足をかまれ重傷を負った。
2人とも意識はあるという。
屏東県政府や屏東科技大学の関係者らが詳しい事情を調べている。

負傷者のうち1人は、台湾で唯一タイワンツキノワグマの飼育が許可されていた。
過去には育てたタイワンツキノワグマを台北市立動物園に譲渡したこともあるという。

現場では4頭を飼育。
なんらかの事情で2人がおりに入ったところ、かまれたとみられている。

台湾ツキノワグマ



2014年度のクマ出没、3倍増に (2015年5月14日 日テレ24ニュース)

2014年度の県内のツキノワグマの出没・目撃数は910件で、
前年度の3倍に急増したことが17日までの県のまとめで分かった。
11年度以降で最多だった。餌となるブナの実がほとんどならず、人里に多く出てきたとみられる。
14日には専門家や行政関係者が県庁で検討会を開き、クマやサルなどの鳥獣被害の対策を協議した。

県によると、県内のツキノワグマの推定生息数は1316頭。
13年度の出没・目撃数は302件で、けがを負うなどの被害に遭った人はいなかったのに対し、
14年度は急増し、昨年4月に村上市でクマに襲われたとみられる女性が亡くなったほか、
7人があばら骨を折るなどのけがをした。

本年度に入ってからの出没・目撃数は、15日現在で58件。
頭を引っかかれるなどして1人が軽傷を負った。
14年の同期は06年以降で最も多い92件で、1人が腰などに重傷を負った。
ブナが多く実を付けると予想される今秋は出没が減る見込み。

14日の検討会では、新潟大農学部教授の箕口秀夫会長は
「ことしはブナが大豊作となる見通しだが、豊作の翌年は全く実がならない。
来年は出没が増えるので、先を見据えた長期間の対策が必要だ」と強調。
山際のやぶ払いや電気柵の設置で、クマが市街地に入るルートを断つなどの対策を確認した。

検討会では、イノシシやニホンザル、今後被害の増加が懸念されるニホンジカなどについても、
被害状況や市町村の取り組みが報告された。
生態に応じた電気柵の設置や、被害予防の方法を専門家が助言した。

県議会は野生鳥獣の管理強化を目指し、県や市町村の役割を明記した条例を昨年12月に制定した。
箕口会長は「対策では周辺県との兼ね合いも考えなければならない。
周辺県との調整は県でないとできない」と話し、対応を促した。



冬眠明けのクマ、車並み速度で国道走る (2015年5月14日 日テレ24ニュース)

新潟県村上市で12日夜、国道をクマが走る様子が撮影された。
冬眠から覚めたばかりのツキノワグマとみられている。

毎年、山間部の集落などで目撃されることのあるクマ。
県には今年度も52件の目撃報告がある。
12日午後7時頃、村上市の国道7号線ではツキノワグマがトンネルを走る様子が撮影された。
走るクマを、クマに詳しい新潟大学農学部の箕口秀夫教授に見てもらうと、
「すごいですね。車と同じくらいの速度で走れるんですね。
大きさからいうと小グマというよりは若グマ、
さらにはもう少し成長した程度のクマと考えられます」と話した。

箕口教授によるとクマが冬眠から覚めたばかりの時期ということから、
国道の近くで冬眠していた可能性があるという。
初夏に向かうこの時期、野生動物の活動も活発になる。
県庁では14日、野生鳥獣保護管理対策検討会を開き、
研究者や行政の担当者などがクマなどの出没情報を共有し、
県民への注意喚起を協力して行っていくことを確認した。

箕口教授「トンネルですから自動車がたくさん走っている中、クマが利用しているっていうので、
人の活動とクマがすごく近いところにいるんだと改めて感じさせるものだと思いました」

国道を走るクマは、クマが人間社会のすぐ近くで活動していることを教えてくれる。
冬眠から覚めて間もないクマは空腹で気性が荒い可能性があり特に注意が必要だという。



中の人などいないっ! ほぼ人間化した二足歩行型のクマを発見 (2015年5月13日 DMMニュース)

背筋をしゃっきりと伸ばし、あまりにも自然体な二足歩行を見せるクマが、
ラオスで確認された模様です。
この小柄なツキノワグマは、とある事情から、
こんなに達者な二足歩行を習得するにいたったそうです。
いやいやホント、中の人なんていないんですって!
こちらが、驚異の二足歩行型クマさんです。
その歩く様子はあまりにも人間ぽく、思わず着ぐるみじゃないかと疑ってしまいますが、
よ〜っく見ると、ヒトとは手足の長さや関節の位置などが異なっています。

ところがこのクマさん、この二足歩行を手に入れるまでに、
悲しいエピソードがあったそうなんです。
この動画を撮影したEliza Jinataさんは、実はれっきとした獣医の方。
現在はラオス野生動物救助センターに保護されているこのクマですが、
それ以前には漢方や生薬の材料になる熊胆や胆汁を採取する目的のために繁殖され、
食料も十分に与えられない劣悪な環境下で飼育されていました。

事実、このクマは頭のサイズに比べて不釣り合いに体が小さく、
同年齢のクマと比べて極端に小柄な姿をしています。
そのため、栄養失調で軽い体重を後ろ脚だけで支えることが容易なのではないかとElizaさんは語っています。
また、クマの飼育されていた胆汁農場は動物園としても機能していたため、
このクマは来園者に懸命にエサをねだろうとするあまり、
日常的に後ろ脚で立つことが習慣となっていったのではないか、とのことです。





田野畑村でクマに襲われケガ 岩手県 (2015年5月6日 日テレ24ニュース)

6日午前、田野畑村の山林で、山菜取りをしていた男性がクマに襲われ、ケガをした。
6日午前11時過ぎ、田野畑村三沢地内の山林で、
1人で山菜採りをしていた滝沢市の団体職員、工藤公也さん(58)が
成獣のツキノワグマに襲われた。
工藤さんは、頭を引っかかれる等したが、自力で病院に向かい、命に別条はないという。
クマは子グマを連れていて、工藤さんは
「大声を出して驚かそうとしたら、走って向かってきた」と話しているという。
警察では、クマよけの鈴やスプレーを携帯する等、十分注意して山に入るよう呼びかけている。



会津のここでクマを見た! 県HPで情報公開 (2015年5月5日 河北新報)

ツキノワグマの活動が活発になる初夏を前に、
福島県は会津地方の過去の人的被害の位置情報などを地図上に盛り込んだ
「会津くまナビ」を作成し、ホームページ(HP)上で公開を始めた。
山菜採りなどの際に、被害に遭わないよう注意を呼び掛けている。
会津地方振興局管内の13市町村が対象。
捕獲場所や目撃情報の位置などを市町村別の地図に色分けして示した。
県自然保護課によると、クマは4月中旬から下旬にかけて動き始めるといい、
ことしは磐梯山(猪苗代町)で登山中の男性(49)が襲われるなど、
4月に入り2件の被害が出ている。
会津地方はこれから山開きの本番。
同課は「5月の被害発生が最も多く、山に入る場合は、
クマ鈴など音の出るものを身につけてほしい」と呼び掛ける。


<4月>

クマ:磐梯山の登山客襲われる 顔や腕にけが 福島 (2015年4月27日 毎日新聞)

26日午前10時40分ごろ、日本百名山の一つ、磐梯山(1816メートル)の
福島県猪苗代町赤埴山付近で、一人で下山していた登山客の男性会社員(49)が、
左側の樹林から飛び出してきたクマに襲われた。
男性は自力で下山し、病院で治療を受けたが、顔や腕を爪で引っかかれ全治3週間のけが。
町は登山道入り口に注意を呼びかける看板を設置するなど対応に追われた。

猪苗代署によると、男性は1人で磐梯山に登り、登山道を下山中だったという。
クマは体長1.5メートルのツキノワグマの成獣とみられ、
山にはまだ雪が残っていることから、冬眠から覚めたばかりだった可能性がある。

県によると、会津地方でのツキノワグマによる人身被害は雪解けの5月に集中している。
今年の磐梯山の山開きは5月24日に予定しており、猪苗代町農林課は26日、
磐梯山の登山道入り口に注意の看板を急きょ設置したほか、
「入山の際には、ラジオや鈴など音が鳴る物を携帯し、
クマに人の存在を知らせてほしい」と自衛も呼びかけている。



イノシシのわなにオスのツキノワグマ1頭がかかる 宮城・丸森町 (2015年4月25日 FNNニュース)

25日朝早く、宮城・丸森町の竹林で、イノシシのわなに、
オスのツキノワグマ1頭が捕獲されているのが発見された。
25日午前5時半ごろ、宮城・丸森町の竹林で、イノシシのわなに、
クマが1頭、捕獲されているのを、地元農家の人が発見した。
捕獲されたのは、体長1メートルほど、体重およそ70kgの年齢2歳ぐらいのツキノワグマのオス。
この地域では、イノシシにタケノコなどが食べられる被害が相次いでいて、
わなは地元農家が、イノシシ捕獲のために、2週間ほど前に仕掛けたものだという。
クマを発見した宍戸研一さんは「(このへんに)クマは、ほとんどいないんですけども、
まさか、本当にクマが入っていて、びっくりしました」と話した。
丸森町によると、捕獲されたのは初めてだということで、住民に注意を呼びかけている。
一方、捕獲されたクマは、麻酔をされたあと、山林に返されるという。



住宅地にクマ“興奮状態” 猟友会が駆除 (2015年4月22日 日テレニュース)

22日朝早く、岩手・北上市内の住宅地に成獣のクマ1頭が現れた。
人への被害はなかったが、クマは興奮状態で、駆け付けた猟友会が駆除した。

駆除されたクマは体長約2メートル、重さ約100キロの成獣のツキノワグマとみられている。
クマが現れたのは北上市内の住宅地で、22日午前5時すぎに郵便配達員が目撃し、
警察に110番通報した。
その後、地元の猟友会などが駆け付けたところ、
最初に目撃された場所から60メートルほど離れた用水路の中で見つかった。

クマは、話し声などに反応し、興奮して人に向かってくる様子も見られたことから猟友会が駆除した。
現場は、住宅地にあり、近くには保育園があったが、人への被害はなかった。
警察では、「山菜採りシーズンも近づいていることから、十分注意してほしい」と呼びかけている。



八頭でクマ捕獲 今季初 例年より早く (2015年4月22日 日本海新聞)

21日午前10時ごろ、鳥取県八頭町覚王寺の山中に仕掛けられたイノシシやシカ用のわなに、
ツキノワグマがかかっているのが確認された。
鳥取県によると、体長約1メートル、体重37・5キロの雌の成獣で、
県内での捕獲は今季初めて。

同町猟友会郡家支部の前田正義さん(75)が確認し、県に通報した。
野生動物保護管理事務所関西分室(神戸市)の職員が麻酔銃で眠らせた上で、
行動把握のための発信機と個体識別のためのタグを装着。
農作物や人的被害はなく、再出没を防ぐ措置を取った上で、
県と同町の職員、同支部のメンバーらが協力して人里から離れた町内の山中に放した。

県緑豊かな自然課によると、ここ3年の初捕獲は5月中旬で、今季は早い。
同課は「冬眠から覚める時季で、目撃したら情報を寄せてほしい。
注意喚起していく」としている。

ツキノワグマ八頭捕獲



岩手の住宅街でクマ射殺 保育園近くで威嚇 (2015年4月21日 産経ニュース)

22日午前5時5分ごろ、岩手県北上市の住宅街で「道路をクマが歩いている」と
新聞配達員から110番通報があった。
北上署員らが体長約2メートルのツキノワグマを発見。
クマは立ち上がって威嚇を繰り返し、午前7時すぎ、猟友会メンバーが射殺した。
けが人はいない。

北上署によると、射殺現場はJR江釣子駅から西側約1キロ。
400メートルほど東に保育園や小学校がある。
付近に山はあるが、住宅街まで出没するのは珍しいという。



県、クマとの遭遇に注意呼びかけ (2015年4月16日 新潟日報)

雪解けに伴い、山菜採りや登山で山に入る人が増えることから、
県はツキノワグマへの注意を呼び掛けている。

県によると、4月は15日までに糸魚川市や柏崎市などで6件の目撃情報が寄せられている。
2014年度の目撃数は910件。
7人がかみつかれたり、引っかかれたりして重軽傷を負ったほか、
村上市ではクマに襲われた可能性がある女性の遺体が見つかった。

県はクマとの遭遇を防ぐため、山に入る際はラジオや鈴などの音の鳴るものを持ち歩くことや、
クマの活動が活発な早朝や夕方には山に入らないなどの対応を呼び掛けている。

また、クマを寄せ付けないよう山間地域で生ゴミや不要な農作物を放置せず、
集落周辺や河川敷などのやぶを刈り払うといった対策も有効だという。
泉田裕彦知事は「山菜採りや登山などで山に入る場合は注意をしてほしい」と呼び掛けた。



クマの赤ちゃん:岐阜・奥飛騨クマ牧場で18日から公開 (2015年4月11日 毎日新聞)

岐阜県高山市奥飛騨温泉郷一重ケ根のテーマパーク「奥飛騨クマ牧場」で
1〜2月に生まれた5頭のツキノワグマの赤ちゃんが、18日から来場者に公開される。

同牧場では、ツキノワグマ約90頭とヒグマ1頭を飼育しており、
クマにエサを与えたり、三輪車乗りや玉乗りなどのショーを見たりして楽しめる。

公開されるのは、1月24〜27日に生まれた小梅(雌)、福太楼(雄)、
梛(なぎ)(雌)、椿(同)と2月3日生まれの木蓮(同)の5頭。
5頭とも体長は30センチ弱で体重も3キロに満たない赤ちゃん。
3月末に母グマから離され、飼育員が毎日3回、ミルクを与えて育てている。
子グマたちは「グググ」と甘え声を出して飼育員に抱っこをせがみ、
床の上を転げ回るなどして愛嬌(あいきょう)を振りまいている。

場内のフォトスタジオ内で公開され、抱っこして写真撮影など子グマと触れ合える。
同牧場の入場料は大人1100円(子ども600円)。

ツキノワグマの赤ちゃん



捕獲のクマがお寺に引っ越し  「殺処分はいけない」と住職が引き取り一般公開へ 大阪・豊能町 (2015年4月9日 産経新聞)

大阪府豊能町の山林で昨年6月、イノシシ用のわなにかかって保護され、
町の施設で飼育されていた雄のツキノワグマが9日、豊能町の高代寺に引っ越した。
敷地内のおりで飼育され、一般に公開する。

ツキノワグマは推定4、5歳。
体長は約150センチ、体重約60キロ。
おりに放されると軽快に走り回り、元気な姿を見せた。

府によると、引き取り先が決まらないと殺処分になると知った高代寺が飼育を申し出た。
福永耕秀住職(47)は「生き物が殺処分されるのはいけないと思った。
いろんな人に見に来てもらいたい」と話した。

ツキノワグマを寺で飼育



<3月>

大崩山にクマ?目撃情報 登山の女性が中腹で (2015年3月27日 読売新聞)

延岡市は27日、同市北川町の大崩山おおくえやま(1644メートル)で
クマとみられる野生動物1頭の目撃情報が寄せられたと発表した。
九州ではかつて宮崎、熊本、大分3県にツキノワグマが生息していたが、
すでに絶滅したとされている。
市は「クマと断定はできないが、現場周辺に注意喚起の看板を設置したい」としている。

発表によると、24日午後4時〜4時半頃、登山で訪れた女性が大崩山の中腹付近を下山中、
7〜8メートル前方に体長50〜60センチの野生動物1頭がいるのを見つけた。
野生動物はその直後、登山道脇の谷に逃げ込み、女性にけがなどはなかった。

環境省の環境カウンセラーで写真家の栗原智昭さん(高千穂町)が
電話で当時の状況を尋ねたところ、女性は「クマだった」と証言。
さらに、女性はクマと誤認されることの多いアナグマを知っていて、
それとは違うと話していたことなどから、
栗原さんは「何らかのクマ類であった可能性がある」と判断したという。

県内では1997年にも、高千穂町の祖母山西側の林道で
ツキノワグマらしい野生動物を目撃したとの情報が寄せられたことがある。
一方、民間団体が2〜3年前に大分、宮崎県境の祖母・傾かたむき山系に
無人カメラを設置して調べた際は生息を裏づける映像は確認できなかった。
栗原さんは「今後の目撃情報に注目したい」と話している。



和歌山公園動物園、「ベニー」冬眠からお目覚め (2015年3月24日 産経ニュース)

和歌山市の和歌山公園動物園で飼育されているメスのツキノワグマ「ベニー」が、
冬眠から目覚め、約2カ月ぶりに外の世界で元気に体を動かしている。

ベニーは推定21歳で、体長約1・4メートル、体重約100キロ。
1月8日からわらの敷かれた熊舎で冬眠していた。
冬眠中は飼育員が様子を見ながら数日おきに食パンやバナナなどを与えていたという。

ベニーは今月20日、わらが全身についたたままの寝起き姿で熊舎から登場。
さっそく坂道を登るなどして元気な様子をみせた。
和歌山城整備企画課の担当者は「桜の見頃も近づいているので、
和歌山城に来てベニーの寝起き姿を一緒に見てもらえたら」と話していた。



今年初、那須でクマ目撃 例年より早め、昨秋の凶作影響か (2015年3月12日 下野新聞)

11日午前8時25分ごろ、那須町高久丙の町道の歩道を歩くクマ1頭を
車で走行中の男性が目撃し、那須塩原署に通報した。
県警によるクマの目撃情報の発表はことし初めて。
専門家は「クマは4月上旬ごろから出没し始めることが多く、例年より少し早い。
ドングリなどの凶作で、昨秋十分な量の餌を摂取できなかったクマが、
腹を空かせて早めに冬眠から目覚めた可能性がある」と注意を呼び掛けている。
同署によると、目撃されたクマは体長約1メートル。
現場は東北自動車道那須インターチェンジの北東約4キロにある山梨子交差点から東に約50メートル。
周囲は民家や田畑、牧場などが点在している。
県自然環境課によると、新聞報道や市町の報告に基づく県内のクマの目撃情報は2014年4〜11月で計214件。
集計を始めた12年は同時期に128件、13年は同じく78件だったが、3年間とも1〜3月の目撃情報はなかった。
昨年、目撃情報が急増した背景にはツキノワグマの餌となる山のドングリなどの凶作があり、
餌を求めてクマが人里に来たことなどが考えられるという。



剣山山系のツキノワグマ、新個体確認できず 森林管理局など昨年調査 (2015年3月7日 徳島新聞)

剣山山系に生息するツキノワグマの活動範囲を把握するため、
四国森林管理局(高知市)とNPO法人四国自然史科学研究センター(高知県須崎市)が
山林にカメラを設置して行った調査で、新たな生息域や個体は確認できず、
依然として絶滅の危機にひんしていることが分かった。

調査では2014年5〜12月の約7カ月間、徳島県と高知県にまたがる剣山山系の
標高約1000メートル以上の11カ所に、計33台のセンサー付きカメラを設置した。
撮影された動画と画像を解析した結果、森林管理局などのこれまでの調査で生息が確認されていた3カ所で、
ツキノワグマ1頭ずつが撮影されていた。
センターなどが取り付けたGPS付きの首輪をしており、いずれも確認済みのツキノワグマだった。
森林管理局とセンターは03年度から毎年ツキノワグマの生息実態を調査。
剣山山系での生息数は十数頭から数十頭とみられ、絶滅の恐れがある。

森林管理局計画課の池田秀明課長は「調査結果から生息数が少ないことがうかがえる。
より正確に生息地域や個体数を絞り込むため、カメラ設置場所の追加や見直しを行い、
調査を継続する」と話している。



ツキノワグマ「アキ」が死ぬ (2015年3月6日 東日新聞)

豊橋総合動植物公園(豊橋市大岩町)は5日、同園で飼育していたツキノワグマの雌アキが死んだと発表した。
アキは1994年1月に秋田市大森山動物園で生まれ、2年後に豊橋にやって来た。
ガラス越しに間近で見られる姿が来園客の人気を集めた。



<2月>

県全域ツキノワグマ 斑紋識別で生息数を推定 (2015年2月27日 東京新聞)

ツキノワグマの胸にある「月ノ輪(つきのわ)」と呼ばれる斑紋で個体を識別し、
県全域の生息数を推定する県の調査が、初めて成功した。
クマは人里での出没に警戒しなければならない動物である一方、
過度の狩猟や捕獲によって絶滅させないように生息数を調べる必要がある。
胸の斑紋を鮮明に撮影できるようになるまでには、関係者の粘り強い工夫があった。
県が二〇〇八年まで山中で続けていた従来の調査では、有刺鉄線の囲いの中に蜂蜜を置いてクマを誘い出し、
鉄線に付着した体毛をDNA型鑑定していた。
ただ、高額な鑑定費用がかかることが課題とされていた。
同じ課題を抱えていた他県では近年、DNA型鑑定をやめ、
個体ごとに異なる斑紋を生かした識別が行われるようになった。
仕掛けは、地上数メートルの高さに張ったひもにぶら下げた蜂蜜入りの容器と、
クマが近づいてくると自動で撮影を始めるセンサーカメラ。
クマが後ろ足で立ち上がり、頭上の蜂蜜を取ろうとする姿を動画で撮影し、胸の斑紋を確認する仕組みだ。
県も一一年、宇都宮大・雑草と里山の科学教育研究センターの小金沢(こがねざわ)正昭教授と共同で、
塩谷町などにまたがる高原山(たかはらやま)で実験を開始。
斑紋を確実に撮影するため、クマがカメラに背を向けないようにする方法を考えていた時、
「近くにくいがあれば、クマが体を支えるのに使うのでは」と思い至った。
しかし、くいの長さが合わず、クマがくいを使わなかったり、胸元が隠れてしまったりして調査は難航。
試行錯誤の末、一三年には九十センチのくいを、カメラから三・五メートルの距離に置くのが最適と判明。
多くのクマが片方の前脚をくいにかけ、もう片方の前脚で器用に蜂蜜を取るようになり、
斑紋を鮮明に撮影できるケースが増えてきた。
こうして一四年六〜八月、高原山の他に日光や那須など、
クマが生息している県内の四地区で、約百四十台のカメラを使って調査。
識別結果にさまざまな分析を加え、全県頭数を二百七十二〜六百四十九頭と推定した。
費用はDNA型鑑定式の半分程度に抑えられた。
調査を担当した県林業センターの丸山哲也特別研究員は
「くいを打ち込むのは、栃木県独自のアイデア」と成功を喜ぶ一方、
「クマはシカほどの頭数や繁殖能力がないため、これからも生息数を注意して追っていかなければ」と語った。

ツキノワグマ生息数



ロシア ツキノワグマが「背中がかゆい〜」 (2015年2月5日 新華ニュース)

海外メディアによると、ロシア・ウラジオストクの科学研究者がカメラで
野生のツキノワグマが出没した光景をとらえた。
ツキノワグマが木で背中をこすっている様子はまるでダンスを踊っているようで、
ネットに動画が公開されると、すぐに話題になった。

この動画を見たネットユーザーらは「このクマはディズニーキャラクターのバルーに似てる!」
「ダンスも上手だ」とコメントした。

研究者によると、希少動物のツキノワグマの活動をカメラでとらえることは珍しい。
木に背中をこするのは縄張りを示す行為で、可愛くみえるクマだが、実は攻撃性の強い野生動物だ。

クマのダンス



<1月>

季節外れのクマに注意 檜原村、あきる野市、奥多摩町 (2015年01月31日 東京新聞)

一月に入り、檜原村とあきる野市、奥多摩町にツキノワグマの目撃情報が寄せられている。
本来ならこの時期、クマは冬眠の真っ最中のはず。
昨年秋、山ではエサとなるドングリが不作だったため、食べ物を十分に食べられず、
おなかをすかせて歩き回っているようだ。
各市町村は住民や登山者に注意を呼び掛けている。

「一月にクマが目撃されるなんて、これまで聞いたことがない」と困惑するのは、檜原村産業観光係の担当者。
村には十五、十九の両日、クマを見たという情報が寄せられた。
十五日は午前八時ごろ、都天然記念物の「神戸(かのと)岩」に近い林で建設作業員が目撃。
十九日は午後五時ごろ、小沢地区の畑の山側に二頭いるのを住民が目にした。
村の担当者によると、冬季のカモシカは毛並みが黒くなることから、夕方は見間違えの可能性も考えられるが、
万が一に備えて防災無線で村民に注意を呼びかけた。
あきる野市では十四日午後五時すぎ、山あいの乙津(おつ)地区で目撃された。
市農林課の担当者は「カモシカかもしれない」と指摘しつつ、
やはり用心のため周辺の住宅に回覧板で注意喚起。
奥多摩町にある都奥多摩ビジターセンターには二十五日午前、
町内の尾根でクマを見た登山者から連絡が入った。
多摩地区の山間部では、昨年からクマの目撃が急増している。
同センターには、記録が残る二〇〇九年以降で最多の四十七件が寄せられ、一三年の二十三件から倍増。
町への情報も昨年は二十五件と倍以上に増え、九月末には登山者が襲われてけがをした。
檜原村への情報は昨年が十四件で、前年から五件の増加。
あきる野市では目撃情報は七件で前年より五件減ったが、
十月下旬に人家近くのイノシシ用のわなに子グマ二頭がかかった。
近くでは母グマとみられる声も聞かれた。
都内ではクマは絶滅危惧種に分類され、狩猟が禁じられていることなどから、
二頭は発信機を付けられて山に放された。
クマの目撃が増えた理由を、多くの関係者は「一三年はドングリが豊作で多く繁殖したが、
昨年は凶作だったためエサが足りず、人里近くまで降りてきた」と推測する。
上野動物園はクマの冬眠実験をしており、井内岳志(たけし)学芸員は
「秋にたくさん食べて体重が十分に増え、静かな環境でないと冬眠をしない。
冬眠中も起きている時間はあり、冬眠しないクマも確認されている」と説明する。
各市町村は住民に出没情報を知らせるほか、ごみは収集の朝に出し、
庭のカキなどの果物は早めに収穫することなどを呼び掛けている。
山に入る場合、鈴やラジオの音で気配をクマに伝えるよう求めたり、
登山者用に「クマ出没」の看板を駅にも立てている。
檜原村は今月、クマよけの鈴を三百個用意し、役場で村民への配布を開始。
希望者が多く、既に残りは約五十個。
家族三人分を受け取った主婦(67)は「いつ出くわすか分からないから、もらいに来た。
エサが足りないみたいでクマも大変だけど、これだけ出ると怖い」と話した。



ツキノワグマ目撃601件増 (2015年01月28日 新潟日報)

県内の2014年度のツキノワグマの出没・目撃報告件数が12月末時点で
前年度比601件増の903件に上ることが28日、県野生鳥獣保護管理対策検討会で報告された。
県は検討会でツキノワグマなどの県保護管理計画を変更し、捕獲を強化する方針を明らかにした。

県によると、14年12月末現在のツキノワグマの人身被害は13年度のゼロから、7件7人に増えた。
捕獲頭数は13年度より107頭増えて201頭だった。
冬眠期間に入っているため、目撃や被害件数は3月末まで大きく変わらない見込み。
目撃や被害が多発している要因について、県環境企画課は「クマの餌になるブナの実が不作で、
餌を求めて里山まで下りてきたのではないか」とみている。

検討会では、鳥獣害対策の専門家や市町職員ら26人が被害防止策や現状について議論した。
5月に施行する改正鳥獣保護法では、現行の「保護管理計画」を、個体数を増加させる「保護計画」と、
適正な個体数に減少させる「管理計画」に分けることになった。
本県では被害が多く発生しているツキノワグマやイノシシ、ニホンザルについて、
捕獲を効果的に行う「管理計画」に変更する。

ツキノワグマの管理計画では、13年度の生息状況調査などを踏まえ生息頭数を1082頭から、1316頭に変更。
年間捕獲上限を28頭増の156頭とし、捕獲許可の期間を延長する。
出席者からは「ツキノワグマの生息域は人間の生活圏内まできている。
行政が撃退スプレーの購入補助をするなど、遭遇することを前提にした対策を考えるべきだ」との声が上がった。



宍粟でクマ対策勉強会 出没した場合の対処法を共有 (2015年01月26日 神戸新聞NEXT)

警察や自治体の職員が、人里にクマが出没した場合の対策を理解し、
連携を深めるための勉強会が26日、宍粟署(兵庫県宍粟市山崎町今宿)であった。
警察と自治体の担当者ら約50人が参加し、専門家とともに安全確保の方策を学んだ。

本年度、県内ではドングリの凶作などから、クマの目撃情報が例年に比べ増加。
宍粟市と佐用町では昨年4〜12月に計101頭と、前年同時期の3倍近い目撃情報が寄せられた。

勉強会では、ツキノワグマの生態や被害状況、人里や住宅街に出没した場合の対処法を共有するため、
県森林動物研究センター(丹波市青垣町)の廣瀬泰徳専門員と田口彰副部長が講演。
廣瀬専門員は捕獲時の動画を見せながら、
「わなにかかったクマを放すときは非常に危険。近隣住民を近づけないように」と訴えた。
田口副部長は「住民の安全を守るため、ハンターとの協力が必要となる可能性もある」とし、
状況次第で対処法も変わることを説明した。

参加者からは、山に返す「放獣」と「殺処分」の基準が分かりにくいとの声も。
基準は生息数によって変化するといい、法令を踏まえた対応策が話し合われた。



東京の上野動物園で「クマの冬眠」が観察できる (2015年01月16日 ワールドニュース)

東京都の上野動物園が、ニホンツキノワグマの冬眠展示を開始した。
2006年からスタートし、今年で8回目をむかえる冬眠展示の取り組みは、
動物本来の生態を伝えることを目的としている。
これまで親子2頭で冬眠する様子などを展示してきたが、
今回はオスの「ソウ」、メスの「クー」と「タロコ」の3頭の冬眠を公開している。

ツキノワグマの冬眠施設は、「展示室」「準備室」「冬眠ブース」の3部屋にわかれており、
東北地方の環境を参考にして作られた準備室は、室温をマイナス5℃まで下げることができる。
準備室は、野生の冬眠穴を模して作られた冬眠ブースへとつながっていて、
冬眠中のクマはほとんどの時間を冬眠ブースで過ごす。

今回、クーが冬眠するのは3年ぶりで、ソウとタロコは以前の経緯から、
東京の気温でも環境を整えれば冬眠することがわかったので、
冬眠ブースではなく、室温約6℃の部屋で冬眠している。

同園によると、クマの冬眠には、「体温があまり下がらない(通常時から約4℃低下するのみ)」
「冬眠の途中で覚醒することがない」「妊娠したメスは冬眠中に出産することがある」といった
特徴があげられるという。

例年にくらべると今年の3頭の冬眠は浅い状態のようで、一日約20時間は寝て過ごし、
起きている間は寝床を整える姿や、乾草を持ち上げて遊んでいるかのような行動も見られるという。



「岐阜県は熊が多いらしいな。出没場所を確認しよう」→絶望しかなかった (2015年01月08日 DMMニュース)

野生動物に人間が襲われケガ――そんなニュースが最近多いが、中でもやはり怖いのは熊だろう。
熊対策の第一歩は熊にまず出会わないこと。
自治体などには住民に注意を促すため、熊が出没した地域を地図でまとめているところもある。
不用意にその地域に立ち入らなければ、熊に遭遇する危険性も減るというわけだ。

というわけで、岐阜県が公開しているクママップを見てみよう。

岐阜県が公開する「クママップ」より
おわかりいただけただろうか。
県内のほぼ全域にわたり、真っ赤な熊出没情報が書き込まれている。
空白地帯は南部の一部地域のみで、県庁所在地の岐阜市ですら熊の闊歩を許している状況だ。

ぎ、岐阜県......!?

このクママップを紹介したのは、岐阜県出身で県内の美濃加茂市を舞台とした
ライトノベル「のうりん」の作者の白鳥士郎さん。

岐阜県クママップを見た時の絶望感。
http://t.co/s0RCpNciXT pic.twitter.com/V5JSYO0ypE
- 白鳥士郎 (nankagun) 2015, 1月 6
2015年1月7日に投稿されたこのツイートは、その強烈なインパクトからたちまち1000回近くリツイートされた。

岐阜県内では2014年以来、熊(ツキノワグマ)の主食であるドングリが大凶作となっている。
そのためエサを求める熊が、これまで以上に人里に出没するようになった。
エサが足りず、冬になっても冬眠できないままさまよう熊も出ているという。
2014年12月の総選挙では、高山市の投票所に熊除けの爆竹が用意されたほどだ。

ちなみに岐阜県のサイトによると、熊に遭遇した時の対策は以下の通り。
[クマがこちらに気付いていない場合]
→速やかにその場から離れてください!
[クマがこちらに気付いた場合]
→背中を見せずに、そのままゆっくりと後ずさりしながらクマから離れてください!
[クマから攻撃を受けそうになった場合]
→急所(顔面・首・後頭部・腹部)を守ってください!
気をつけよう。

岐阜県のクママップ





県が来年度、熊の生息調査実施へ 出没相次ぎ前倒し (2015年01月04日 信濃毎日新聞)

県内で昨年、ツキノワグマが大量出没して人身被害が相次いだ事態を受け、県林務部は2015年度、
予定より1年前倒しして熊の生息状況調査を実施する方針を固めた。
分布や推定生息数、生息状況などを調べるほか、人里付近への出没状況や理由を科学的に調査するため、
体毛を調べて食べた餌の傾向を分析する手法にも着目し、被害防止や保護管理に結び付ける。
調査結果は、計画的な個体数管理を図る熊の第4期特定鳥獣保護管理計画(17〜21年度)に反映させる。

熊の体毛を分析し、食性履歴を調べている森林総合研究所鳥獣生態研究室の中下留美子主任研究員によると、
熊の体毛に含まれる炭素と窒素の「安定同位体」の比率は、食べたものの安定同位体の比率と密接に関連する。
そのため、体毛を分析すれば、山の動植物を摂取している個体、
トウモロコシなど里の農作物を食べている個体、残飯などに依存している個体といったように、
食べている餌の種類や行動傾向が推定できるという。v
県の調査では、捕獲した熊の体毛を採取し、ふだんは山にいる個体か、人里近くに居ついている個体かなど、
傾向を分析することを想定している。
県林務部鳥獣対策・ジビエ振興室の宮宣敏室長は
「奥山から移動して里に近いところに熊が出没していると言われているが、科学的な裏付けは乏しい。
体毛調査などの手法で科学的に状況の変化を探りたい」とする。

このほか、木の間に有刺鉄線を張って採取した熊の体毛をDNA分析し、
一定範囲の頭数を割り出す「ヘアートラップ法」と呼ばれる現地調査を、
これまで実施していた木曽地域に加え、大北、松本地域で実施。
市町村担当者や猟友会員らを対象に、熊の目撃地点などを聞き取るアンケートも引き続き行い、
分布状況や生息数を推計する方針だ。

同室は15年度当初予算案編成に向け、調査事業費として1600万円余を要求している。
当初は保護管理計画策定のため、16年度に調査する予定だった。
宮室長は「熊をめぐる状況が大きく変化していることが予想されるので、状況を早く把握したい」としている。

同室によると、14年度に県内で熊が目撃された件数は11月までの時点で2833件となり、
13年度1年間の1060件の2・7倍となった。
14年度に熊と遭遇してけがをした人はこれまでに32人で、大量出没した06年度以降で最多となっている。



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